<鹿児島支店開設60周年を迎えて>
日本銀行鹿児島支店は、第二次世界大戦最中の1943年(昭和18年)に設立され、本日60周年
を迎えました。人に喩えると「還暦」に該たるわけですが、これまでの間、私どもの諸先輩
の弛まぬ努力と鹿児島・宮崎両県の皆様の暖かいご支援があったからこそ、今日を迎える ことが出来たと深く感謝する次第であります。
さて、日本銀行と鹿児島との関係は、日本銀行そのものの誕生時にまで遡ります。日本銀行
設立(1882年<明治15年>)に尽力し、本行の「生みの親」と言われている松方正義(当時
の大蔵卿)や本行初代総裁である吉原重俊は、いずれも鹿児島市下荒田町出身であり、当地
は本行と非常に縁のある地でもあります。こうした縁ある地で60周年を迎える支店の第29代
支店長として勤務できることを非常に嬉しく思っております。
これまでの60年間の両県経済を振り返りますと、戦災を乗り越えた後も幾度となく風水害等
の天災に悩まされましたが、その度に力強く復興して参りました。しかし、これまでの両県
経済は財政に大きく依存していたのが実情であり、昨今は構造調整の荒波の中で、新たな
ビジネス・モデルを模索する動きが続いています。企業経営や地域経済の運営に携わる方々
のご苦労は計り知れないものがありますが、こういうときだからこそ、私どもも日本銀行の
支店に与えられた役割をしっかりと果たしていかなければならないと考えております。
「還暦」を迎えたことにより、私ども鹿児島支店は、今、新たなルネサンス(再生)の
スタートラインに立ちました。当地の歩むべき方向、将来像を両県の皆さんと共に考え、
果敢に新たな一歩を踏み出したいと思います。職員一同、「業務を通じて地域に貢献しよ
う」を合言葉に頑張る所存でありますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
鹿児島支店長 大川 昌利