最終更新日 2017年11月14日

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【樋口一葉情報

1.銀行券の肖像
▼新しい銀行券の肖像に
 2004年11月1日に発行された新五千円札の肖像には、山梨県甲州市(旧塩山市)とゆかりの深い作家である「樋口一葉(1872〜1896)」が採用されました。
▼樋口一葉と山梨
 樋口一葉は、明治を代表する女流文学者として数々の傑作を残しました。その中で、山梨と関わりのある作品としては、小説「ゆく雲」を書き記しています。
 この作品は、一葉の両親の出身地である山梨県の大藤村の中萩原(現、甲州市塩山中萩原)を舞台の一つとしています。一葉自身は生涯この地を訪れることはありませんでしたが、現在、甲州市の慈雲寺の境内には、一葉の生涯をしのぶ「一葉女史碑」が建てられています。こうしたことからも、一葉は、山梨とゆかりの深い作家となっています。

2.生い立ち
 一葉は、明治5年(1872年)樋口家の次女として東京に生まれました。父大吉(則義)と母あやめ(たき)は山梨県の大藤村の中萩原(現、甲州市塩山中萩原)の出身です。
 父大吉(則義)は学問好きで、慈雲寺(じうんじ)の寺子屋で白巖(はくがん)和尚に学びました。そこで近くの古屋あやめ(たき)と恋仲になりますが結婚を許されず、同じ村の真下晩菘(ましもばんすう)を頼りに江戸にでていきました。
 大吉(則義)は、蕃書取調所の小使いから、旺盛な知識欲と機転で信頼を得る一方、蓄財に励み、慶応3年(1867年)、八丁堀同心だった浅井家の株を買い幕府直参の武士となりました。
(1872年〜1896年)
〈山梨県立文学館提供〉
 明治になってからは、東京府(現、東京都)の官吏のほか、不動産・金融業で生活の安定を図ったため、幼い頃の一葉は、かなり豊かな生活を送ることができました。 また、一葉は、明治16年(1883年)、11歳で青梅学校小学高等科第4級を一番の成績で卒業しますが、母の意見で上の級には進まず、それ以降、学校教育は受けませんでした。しかし、学問を続けさせてやりたいという父の気持から、明治19年(1886年)、14歳の時、歌人中島歌子の塾、「萩の舎」に入門することになります。そこでは、一葉の才能と人柄が認められ、のちには先生の助手までつとめるようになりました。
 このころ、兄泉太郎の病死と父の事業の失敗と病死が続き、一葉は、17歳で一家の生計を担わなければならなくなりました。そこで、一葉は小説家を志し、その収入で一家を養おうと決意します。
 19歳の時、知人の紹介で、新聞記者で作家の半井桃水(なからいとうすい)を訪ね、小説の指導を受け始めます。徐々に雑誌や新聞に小説を発表できるようになりましたが、少ない原稿料だけでは生活できず、借金や質屋通いをしなければなりませんでした。
 21歳の時には、荒物・駄菓子屋を始めましたがうまく行きませんでした。生活は依然苦しいながらも、後に、「奇蹟の14か月』と言われるようになる、明治27年(1894年)12月から29年(1896年)1月までの1年余りの間には、「大つごもり」、「たけくらべ」、「ゆく雲」、「にごりえ」、「十三夜」等の作品を次々に発表し、日増しに名声が高まっていきました。
 ところが、このころから一葉は肺結核の症状が現れ、明治29年(1896年)11月23日、24歳で短い生涯を閉じました。

3.ゆく雲
 「ゆく雲」の中で主人公の桂次が故郷大藤村の風景を思い出している場面です。
 『我が養家は大藤村の中萩原とて、見わたす限りは天目山、大菩薩峠の山々峰々、垣をつくりて、西南にそびゆる白砂の富士の嶺は、をしみて面かげを示さねども、冬の雪おろしは遠慮なく身をきる寒さ、魚といひては甲府まで五里の道を取りやりて、やうやうまぐろの刺身が口に入る位』。
山梨県甲州市塩山中萩原からの秩父、大菩薩嶺、重川の風景
〈写真提供:山梨県立文学館〉


4.新券配付

平成16年10月28日
日本銀行甲府支店

若い記番号の新券配付について

 日本銀行では、平成16年11月1日より新しい日本銀行券の発行を開始します。
 この間、日本銀行に対して、肖像等に関係の深い塩山市や山梨県から、一般への公開を目的として、若い記番号の新券に対する引換え希望が寄せられておりました。今般、これらの希望先に対しまして、以下のとおり新券を配付することとしましたので、お知らせします。
 ▽五千円券  ▽千円券
 記番号 配付先  記番号 配付先 
A000001A 本行貨幣博物館 A000001A 本行貨幣博物館
A000002A 台東区【寄贈】 A000002A 野口英世記念館【寄贈】
A000003A 根津美術館【寄贈】 A000003A 福島県
A000004A 印刷局 A000004A 印刷局 
A000005A 塩山市 A000005A 猪苗代町
A000006A 山梨県 A000006A 会津若松市
A000007A 文京区 A000007A 山梨県
A000008A 本行貨幣博物館 A000008A 本行貨幣博物館
A000009A 本行金融資料館 A000009A 本行金融資料館

―なお、日本銀行甲府支店では、塩山市と山梨県へこの若い記番号の新券を以下のとおり配付することとします。

  ・日時:平成16年11月6日(土)午前10時30分
  ・場所:小瀬スポーツ公園クラフトタワー前ステージ
   ―「第19回 県民の日記念式典」のオープニングセレモニー
(参考)
 配付先 公開予定場所 
 塩山市 「旧高野家住宅・甘草屋敷」(五千円券)
   ↓
「甲州市役所」〈現在は公開されていません〉
 山梨県 「山梨県立文学館」 (五千円券)
「山梨県立富士山ビジターセンター」(千円券)
 ▽一万円券
 記番号 配付先 
 A000001A 本行貨幣博物館
 A000002A 慶応義塾【寄贈】
 A000003A 平等院【寄贈】
 A000004A 印刷局
 A000005A 中津市
 A000006A 宇治市
 A000007A 大阪市
 A000008A 本行貨幣博物館
 A000009A 本行金融資料館