寄 稿みやぎん経済研究所 調査月報18年1月号「向日葵」 日本銀行 宮崎事務所 宮崎名物「ジドリ」作戦の展開宮崎県の経済金融規模をみると、全国に占める県内総人口の割合0.9%に対して、県内 総生産の割合は0.7%、預貯金の割合は0.6%、一人当たりの所得は全国平均比8割に 止まっています(2004年度)。約10年前の計数と比較しても余り変わっていません。 こうした中、宮崎県経済の一層の活性化が各方面から提唱されていますが、当地の経済金融 における飛躍のキーワードは、宮崎名物の『ジドリ』という言葉に収斂されるのではないか と思います。 『ジドリのジ』は、「地元のジ」です。地元のサポートとともに、地域の基盤のうえに立 って進取の気性を持って事業や業務を展開して行くことが成長の鍵ではないかと考えます。 これまで地域への還元や地場資源の利用・掘り起こしという視点を忘れて、旨いかなかった 企業も少なくありません。逆に、最近は地元との連携・サポートや豊かな地場資源の活用を テコに、宮崎県内で、また、日本全国へ、更には世界へと羽ばたこうとしてい る食品、農産、サービス、機械、建設など各分野にわたって「元気印」の企業が出てきています。 次に『ジドリのド』は、「独自性のド」です。独自性の発揮、他にないものや他で真似出来 ない本物を築き上げることがより一層大切になってきていると思われます。ブームが去った後 も、本物やオンリーワンブランドは強い。他にない優れた高付加価値の産物、代え難い技術力、 独自の市場、人材の育成、きめ細かなサービスを創り出している人や自助努力している企業は、 極めて元気です。 そして『ジドリのリ』は、「リピーターのリ」です。持続的で安定的な成長のためには、リピ ーターの確保とそのためのリサーチ力や現場力の強化が必要不可欠であると思われます。絶え間 ない環境変化の中で、顧客満足度の向上にむけてニーズ・クレームの客観的な把握および変化を 捉えた迅速で的確な対応が今もっとも求められるところです。企業は顧客の気持ちの代弁者です。 固定客を常に満足させ信頼を得ながら、ネットワークやデータ整備等を活かした新規顧客の開拓・ PRや顧客の気持ちを聞く取り組みに余念がない企業や部門は明るく、持続的な成長を遂げています。 台風14号による被災地で微力ながら昨年ボランティア活動を行った帰り道、風雨に耐えたワシ ントン椰子の木陰からは、「元気を出せ、一層工夫せよ」、「宮崎の強みや特性を生かせ」との励 ましの声が聴こえてくるようでした。平成18年を迎え、宮崎名物「ジドリ」(≒顧客数×価値× リピート数)作戦が、少子高齢化が進む中で、当地における経済金融の振興、明るく元気な宮崎、 より安全安心の宮崎に導く牽引力として作用していくのではないかと大いに期待している。 初春に 飛躍を祈る 雛ジドリ |