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岡山県の金融経済概要

1.概 観

  • 当県は、総面積が7,113k㎡(全国シェア1.9%)、人口(2014年1月1日時点)が195万人(同1.5%)、実質県内総生産(2011年度)が7.9兆円(同1.5%)、総事業所数(2012年2月1日時点)が85,833事業所(同1.5%)となっており、概ね全国の「1.5%経済」と位置付けられます。

  • (自然環境)

  • 県南部は、瀬戸内海に面し、旭川、吉井川、高梁川の3つの一級河川があることから、広い平野と豊富な水資源に恵まれています。また、歴史的に瀬戸内海沿岸部では広い範囲で干拓が行われてきました。県北部は、中国山地に連なり、山陰地方に接しています。当県の気候は総じて温順ですが、年間の気温差は相応に大きく、良質の農産物を生む背景となっています。「晴れの国」と称されるように、降水量1mm未満の日数が全国で最も多いことも特徴です。また、当県は、地震や台風など自然災害が少ないことから、東日本大震災以降、居住地や業務継続拠点として注目されています。

  • (交通網)

  • 当県は、中四国交通網の結節点となっており、山陽自動車道、中国自動車道、岡山自動車道、米子自動車道、瀬戸中央自動車道といった高速道路網や、新幹線をはじめとする鉄道網が整備されています。

2.産業面の特徴

(1)岡山県の産業構造

  • 岡山県の産業構造をみると、全国でも有数の工業地帯である水島臨海工業地帯を抱えているほか、地場産業として繊維、耐火物、農機具等があることから製造業のウェイトが全国に比べて高いのが特徴です。もっとも、近年は、2008年9月に発生したリーマン・ショックを受けて輸出、生産が減少したこと等から、製造業のウェイトは低下しています。一方で、経済のサービス化の進展に加え、人口の高齢化を受けた医療・福祉分野の拡大などを背景に、非製造業のウェイトが高まっており、雇用創出面などでも重要性を増しています。

  • (2)製造業の概要

    業 種 ウェイト
    (注1)
    概 要
    自 動 車 14.4 水島臨海工業地帯に完成車メーカーの普通自動車・軽自動車・電気自動車の生産拠点が立地しています。また、県内には、総社地区を中心に多くの自動車関連部品メーカーが存在します。
    鉄  鋼 10.9 水島臨海工業地帯に高炉メーカー、電炉メーカーおよび関連企業が立地しており、わが国有数の粗鋼生産基地を形成しています。
    石油化学 10.9
    (注2)
    水島臨海工業地帯は、わが国有数の石油化学コンビナートを形成し、化学製品は基礎原料から高機能製品まで、幅広く生産しています。
    石油精製 7.4
    (注3)
    水島臨海工業地帯には、国内最大の製油所があり各種石油製品を全国各地へ出荷するほか、水島コンビナート内に燃料油や石油化学製品の原料となるナフサを供給しています。
    造  船 6.4 県南部の玉島地区や水島臨海工業地帯で、主に外航貨物船等を建造しています。また、造船メーカーの周辺地域には、地場の関連部品メーカーがあり、ディーゼルエンジン等の部品を生産しています。
    電気機械 5.7
    (注4)
    大手電気機械・電子部品メーカーと地元資本の協力会社等の生産拠点が立地しており、生産品目も広範多岐に亘っています。
    繊  維 5.6 県南部の児島半島一帯で古くから綿作が盛んに行われていたことから、綿加工品の生産が広がりをみせるようになり、有数の繊維産地を形成しています。特に、ジーンズや作業服に使われる厚地織物については、全国屈指の産地です。
    耐 火 物 2.5
    (注5)
    耐火物(耐火煉瓦)製造業は、当県の代表的な地場産業であり、東備地区(備前市)に全国有数の生産地帯が形成されています(全国シェア約3割)。耐火物は高熱に強いという特性から、主に鉄鋼、機械、セメント、ガラス等の熱処理を伴う産業に利用されています。
    農 機 具 1.4
    (注6)
    干拓地で行われた比較的大規模な農業が農業機械(主に発動機)の開発の契機となり、古くから稲作向けのコンバインや刈払機の生産が盛んです。
    工作機械 1.2 地場の工作機械メーカーを中心に、自動車、航空機メーカー向けなどのNC旋盤やマシニングセンター等を生産しています。

    (注1) 県内鉱工業生産に占めるウェイトは、2010年基準の計数。
    (注2) 化学工業(医薬品を除く)のウェイト。
    (注3) 石油・石炭製品のウェイト。
    (注4) 電気機械関連工業のウェイト。
    (注5) 窯業・土石製品のウェイト。
    (注6) 農業用機械のウェイト。


  • 当県の地場製造業では、近年、取引先大手企業の海外生産の拡大に対応するとともに、成長するアジアなどの海外需要を需要地に近いところで捉えるなどの理由から、海外で生産拠点を新設または拡充する動きが広がっています。進出先はアジアが大半です。国別にみると中国が中心ですが、最近はタイ、ベトナム、インドネシアなど東南アジアへの進出が増加しています。こうした企業では、国内の生産拠点は高付加価値製品の生産や研究・開発、生産工程管理などに重点を置き、海外の生産拠点を支援する「マザー工場」として位置付ける動きもみられています。

(3)非製造業の概要

  • 当県においても全国と同様に、非製造業は卸・小売のウェイトが高くなっています。近年は、購買力のある一定規模の人口、交通の利便性に支えられた広い商圏など当県の比較優位性に着目して、大型商業施設や小売店の出店が相次いでいます。また、医療・福祉のウェイトが高い点が特徴の1つです。人口一人当たりの病床数600床以上の大病院の数が全国で最も多いなど、病院・研究機関が多いほか、人口の高齢化を背景に介護関連サービスなど福祉関連施設が増加しています。医療機器の製造・販売や介護関連サービスなどを全国的に展開する地場企業もみられます。交通の利便性や自然災害の少なさを背景に物流センターやデータセンターなどの立地が進んでいるほか、最近は高い日照率を背景に太陽光発電関連の動きも広がっています。
  • 当県に本社を置く非製造業には、医療・福祉分野以外にも教育、小売、飲食などの分野で、全国的に業務を展開する企業がみられます。これらの企業では、製造業と同様に、成長するアジアを中心に海外に進出する動きもみられています。

3.金融面の特徴

  • 岡山県内に本店を置く日本銀行の取引先金融機関は、地方銀行1行、第二地方銀行1行、信用金庫8金庫の計10行庫です。この他に信用組合3組合、農業協同組合9組合が本拠を構えています。また、県外から、都市銀行3行、地方銀行8行、第二地方銀行4行、信託銀行3行、政府系金融機関3行庫など、多くの金融機関が進出しています。
  • 金融機関の県内総預金残高は、11兆1千億円(全国シェア1.2%)、県内貸出残高は、5兆7千億円(同1.1%)となっています(2014年3月末)。

  • 日本銀行岡山支店の取引先金融機関は、都市銀行3先、地方銀行9先、第二地方銀行5先、信用金庫8先、その他業態12先の合計37先です(2014年4月末)。

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