夏休み親子セミナー「おかね博士になろう」
佐賀県金融広報委員会では、小学生の子どもたちがお金と金融機関の役割などについて学び、普段見ることができない金融機関の内部を見学する「夏休み親子セミナー『おかね博士になろう』」を開催しました。平成20年度から始まったこのセミナーも今年で13年目となります。
日本銀行佐賀事務所および佐賀銀行との共催で8月4日(火)に佐賀銀行本店(佐賀市)にて、また、日本銀行佐賀事務所および九州ひぜん信用金庫との共催で8月6日(木)に九州ひぜん信用金庫本店(武雄市)にて開催し、小学生とその保護者など、2日間で合計74名に参加していただきました。
はじめに、日本銀行佐賀事務所長から、お札やお札と日本銀行との関わりについての説明がありました。千円札の寿命は1年から2年程度ということや、古くなったお札は細かく裁断され焼却(半分は、建材や燃料としてリサイクル)されることなどについてのお話がありました。また、お札に隠された「謎」として偽造防止技術が紹介され、子どもたちにルーペを使って実際に調べてもらいました。最後に、子どもたちに、説明で学んだことについて答える「こどもお金○×クイズ」に挑戦してもらいました。
続いて、4日のセミナーでは佐賀銀行、6日のセミナーでは九州ひぜん信用金庫より、金融機関の仕事についてわかり易い説明がありました。その後、お札の枚数を数える「札勘」という仕事について、模擬紙幣を使いながら、お札の束を扇形に開いて数える「横勘(横読み)」を体験していただきました。子どもたちは、扇形にはなかなか開かず、両手で何度もお札を振り続けて必死に数えていました。
また、実際に金融機関の窓口に見学に行ったり、1万円札で1億円分の模擬紙幣や本物の硬貨が入った袋を持ってみたり、お札の偽造防止技術について、ブラックライトを使って特殊発光インキの発光を確認したりするなど、子どもたちは初めての体験に目を輝かせていました。
参加した子どもたちからは、「1億円の束はそこまで重くなかったが、10円玉は重たかった。」、「お札が光ったりローマ字でNIPPON GINKOと書いてあることが分かった。」、「札勘は難しかった。」、「お金はだいじだと思いました。」など、様々な感想が寄せられました。
また、保護者からは、「身近なお金のことについて学べるいい企画だと思いました。今後このような企画に是非参加したいです。」、「子どもと一緒に、へー!ほー!なるほど!と、おかね博士になれました。」「親も知らないことが多くあり、親子の会話が弾みました。家庭で他の兄弟にも話します。」とのお声をいただきました。
参加をきっかけに、ご家庭でもお金やお小遣いの使い方についてお話をされてみてはいかがでしょうか。
セミナーの模様
令和2年8月4日 佐賀銀行本店(佐賀市)
日本銀行佐賀事務所からのお話
佐賀銀行からのお話
ブラックライトによる偽造防止技術体験
お札の数え方体験
令和2年8月6日 九州ひぜん信用金庫本店(武雄市)
九州ひぜん信用金庫からのお話
硬貨の重さ体験
1億円の重さ体験
おかね博士認定証授与
募集チラシ