日本銀行は1882(明治15)年に開業し、現在、全国に32の支店があります。静岡県全域を業務区域とする静岡支店は、1943(昭和18)年6月1日に日本銀行23番目の支店として、静岡市下石町<シモゴクチョウ>に開設されました。同営業所は、第二次世界大戦での被災(金庫館を残して焼失)により、仮営業所時代を経て、呉服町<ゴフクチョウ>に移転、さらに金座町<キンザマチ>に移転し、現在に至っています。
●下石町時代の営業所
・1943(昭和18)年6月1日~1945(昭和20)年6月20日
<第二次世界大戦で被災>
●仮営業所<静岡銀行本店内>時代
・1945(昭和20)年6月21日~同年7月15日
●仮営業所<独身寮舎を転用>時代
・1945(昭和20)年7月16日~同年10月31日
●呉服町時代の営業所
・1945(昭和20)年11月1日~1972(昭和47)年10月8日
●現在の営業所
・1972(昭和47)年10月9日~
日本銀行静岡支店が所在する静岡市葵区金座町には、江戸時代、徳川家康公によって御金改役に任じられた後藤庄三郎光次のもと、慶長小判等を鋳造した「駿河小判座」が置かれていました。駿河小判座は、わずか5年(1607~1612年)で江戸の金座に統合され、光次も江戸に移りましたが、家康公と光次の関係を示す貴重な資料が、現在も静岡市葵区丸山町の安西寺に残されています。
当店では、2015年の徳川家康公顕彰四百年記念事業の一環として、駿河小判座と日本銀行の関わりについての講演を含む特別見学会を実施しました。
その詳細等につきましては、以下のリンクから、ご覧下さい。
今日、日本銀行静岡支店が、上記のように「駿河小判座」に由来した金座町という中央銀行にふさわしい場所で業務ができているのは、地域のご理解・ご協力があってこそです。当店では、少しでも地域の方々に日本銀行への理解を深めてもらうため、様々な活動を行っています。