日本銀行静岡支店のホームページをご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
当店は、1943年(昭和18年)6月に開設され、本年おかげさまで80周年を迎えます。
これもひとえに地域の皆様のご理解とご協力があってこそと、改めて御礼申し上げます。
現在、私どもが業務を行っている営業所は静岡市葵区金座町にあります。ここはその名が示す通り、江戸時代に小判などを鋳造する「駿河小判座」が置かれた、お金にゆかりのある場所です。ここで、県内に向けて日本銀行の3つの機能を担っています。具体的には、古くなったり使えなくなったりしたお金を回収し、きれいなお金に換えること(「発券銀行」)、県内の金融機関におけるお金の決済が円滑に行われるようにすること(「銀行の銀行」)、国に代わって県民の皆様の年金や税金などの受払いに関する事務を行うこと(「政府の銀行」)の3つです。
また、日本銀行として金融政策を適切に実施するとともに、金融システムの安定を図るための一環として、当県の経済や金融の状況を調査・分析しています。企業の皆様にご協力をいただいて四半期ごとに実施している「短観」は、日本銀行の景気判断に大きな影響を与えるものとなっています。さらに、日本銀行の政策や業務、組織に関する情報も、本支店のホームページやSNSなどさまざまな媒体を通じて日々発信しています。
このほか、当店は、静岡県金融広報委員会の事務局を務めており、静岡県、静岡財務事務所、県内の金融・経済団体などと連携し、教育関係者のご協力も得ながら、中立・公正な立場から県民の金融リテラシー(お金に関する知識や判断力)の向上に向けた活動を行っています。
内外の社会情勢が変化を続け、近年は、自然災害や感染症などの予期せぬ出来事も数多く発生するようになっています。個人のお金をめぐる環境も、キャッシュレス決済の拡大や金融トラブルの増加、成年年齢の引下げなどめまぐるしく変わっています。このような中にあっても、私どもといたしましては、自らに課せられた使命をしっかりと果たし、少しでも静岡県の持続的な発展に貢献できるよう今後も一生懸命取り組んでまいります。県民の皆様には、引き続きご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
日本銀行静岡支店長 小泉 達哉