阪神・淡路大震災の記録
震災直後の様子
- 事務室の様子隆起した内玄関幸い建物自体は堅牢第一で建てられていたため大きな被害はありませんでしたが、内玄関の石畳が隆起したほか、事務室は書類が散乱し、キャビネットや机が一部倒壊するなどご覧のような有様でした。
震災で傷んだお金
- 真っ黒な灰状になったお札焼けこげたお札の鑑定作業当時、火災で焼けこげたお札や傷んだ硬貨を新しいものと引換える事務が繁忙を極めました。結局、約半年間で1,800件の引換えがあり、金額では8億円(紙幣14万枚、硬貨113万枚)に上りました。
金庫内の様子
- 破損した現金収容箱からお札がみえています当日の金庫内の様子震災当日の金庫内は崩れ落ちた現金収容箱が散乱し、まさにグチャグチャという表現そのものの状態でした。大災害時、日本銀行の最大の仕事は現金の円滑な供給を果たすことです。懸命な金庫整理作業により、現金の受払業務をなんとか開始することができました。震災後3日間で約900億円の現金を支払いました。
臨時窓口の提供
- 店舗が倒壊した金融機関の皆様が看板替わりになって案内している様子臨時窓口をお知らせする掲示店舗が倒壊した金融機関(14行庫)に対し、日本銀行神戸支店は臨時窓口を提供しました。この措置は1月20日~2月3日まで続けられ、この間の来店客数は約3千名、そのうち約半分の方が預金を引き出し、総額15億円に達しました。