事務所長からのメッセージ

事務所長 尾家 啓之事務所長 尾家 啓之

    道北地域の景気の基調判断を据え置きました

  皆さん、いつも、このサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。まだまだ寒い日が続きますが、雪解けが待ち遠しい季節になってきましたね。北の植物たちは、この雪の中でひたすらじっとエネルギーを蓄え、その分鮮やかな新緑をみせてくれるのでしょう。地域経済も、今はエネルギー蓄積の時と考えていきたいものです。

 さて、3月9日に公表しました「金融経済概況(道北地域)」では、道北地域の景気の基調判断を「低迷しているものの、持ち直しの動きが広がっている」として、前月までの表現を据え置きました。昨年12月からこの表現をしておりますので、4カ月連続です。また、GDPを構成する需要項目毎の判断も変えていません。ただ、本年1月の計数が中心ですが、仔細にみていきますと以下のとおりポジティブな動きとネガティブな動きが混在しています。

 まずポジティブな動きから申し上げます。

1. 製材出荷量が16カ月ぶりにプラスに転じました。これは、針葉樹、広葉樹ともに、道外向けが大幅に増加したことによるものです。わが国全体の景気の持ち直し、なかんずく、住宅投資の「下げ止まりの動き」を反映したものと思われますが、まだ、速報段階ですので、慎重に見守っていきたいと思います。

2. 普通合板の出荷が7カ月ぶりにプラスに転じました。道外への移出が伸びており、背景は、上記と同様と思われます。

3. 旭川空港の利用客数が10カ月ぶりに増加に転じました。これに伴い、道北4空港(旭川、稚内、女満別、紋別)全体の利用客数も同じく10カ月ぶりに増加に転じました。旭川空港で、東京便、名古屋便、ソウル便、国際チャーター便(台湾)の利用客数が増加したことが主因です。

4. 紙・パルプの出荷量がこのところ増加しています。針葉樹パルプシート、雑種紙の増加が主因ですが、トレンドとなっていくかどうか、今後の動きに注目したいと思います。

5. 雇用環境は厳しい状況が続いていますが、道北4地区(旭川、稚内、北見、網走)の有効求人倍率が、前年同月との対比で揃ってプラスに転じました。旭川地区で、前年同月を上回ったのは20カ月ぶりのことです。まだまだ水準は低いですが、朗報といえます。

 一方、ネガティブな動きは以下のとおりです。

1. このところ増加のテンポが緩やかとなっていた公共投資が大幅に落ち込んでしまいました。上川支庁管内では、まだ大幅に増加していますが、網走・宗谷支庁管内で大幅に減少し、全体を押し下げています。もともと閑散期ですので、ふれの大きさについては幅を持ってみていかなければなりませんが、今年度一次補正予算の執行が一巡し、二次補正執行前ということなのでしょう。

2. このところ下げ止まりの兆しがあった住宅投資が、また落ち込んでしまいました。これも閑散期ですので、幅を持ってみていく必要がありますが、全国的にも変化の兆しがあるだけに何とか復活してほしいものです。

平成22年3月9日
尾家 啓之

Get ADOBE READER

PDFファイルが閲覧できない場合は、左のボタンをクリックしてAdobe Readerを入手して下さい。
また、ページ上で左のアイコンがある場合は、閲覧するのにAdobe Readerが必要です。