岡山支店の役割と業務内容

総務課の仕事

調査活動

記者会見の写真総務課では、支店の「総括部署」としての事務のほか、ヒアリングや考査を通じた金融機関の実態把握、県内の経済動向分析等を行っています。産業調査や金融調査の結果は、支店長会議(年4回開催)などを通じて本店に報告され、日本銀行の政策運営に活かされています。また、支店長が各種講演会やマスメディアを通じて分かり易く説明しています。

産業調査

産業調査では、行政機関等が公表している経済統計の分析のほか、企業や経済団体等へのヒアリングなどを通じて、岡山県の景気動向の調査・分析を行っています。これらの調査・分析の結果は、「岡山県金融経済月報」(毎月)、「短観(岡山県企業短期経済観測調査)」(毎年4、7、10、12月)により定期的に公表しています。

金融調査

金融調査では、県内の金融環境を把握するために、県内金融機関の預金・貸出動向などを分析しているほか、金融機関との定期的な意見交換等を通じて、業務運営や各種リスクの管理状況等の把握に努めています。

広報活動

日本銀行をより身近なものとしてご理解頂けるように、店内見学を実施しています。

また、総務課には「岡山県金融広報委員会」の事務局があり、中立・公正な立場から暮らしに身近な金融情報の提供や、金融および金銭教育に関する学習支援を行っています。

  • 店内見学の様子の写真
    ▲店内見学の様子
  • 模擬銀行券や銀行券の裁断くずなどが置かれた広報ルームの写真
    ▲広報ルーム

内部管理

支店業務が円滑に進められるように、営業所建物や設備の保守・管理、警備、物品調達など様々な側面からサポートをしているほか、職員採用、職員に係る勤務、福利厚生の業務も行っています。

  • 物品管理の様子の写真
    ▲物品管理の様子
  • 設備維持・管理の様子の写真
    ▲設備維持・管理の様子

発券課の仕事

日本銀行は、わが国において、唯一「お札」(日本銀行券)を発行する権限を与えられた中央銀行(「発券銀行」)です。発券課は、お札の発行事務を中心に取扱っているほか、政府が発行する硬貨(貨幣)も取扱っており、これらを世の中のすみずみまで行き渡らせる役割を担っています。このほか、現金(お札や硬貨)の鑑査や損傷した現金の引換えも行っています。

現在有効なお金をご覧になりたい方は、「日本のお金」(日本銀行本店ホームページ)をご覧ください。

現金受払事務

日本銀行は、金融機関との間でたくさんの現金(お札や硬貨)を支払ったり、受入れたりしています。支払った現金は、金融機関から預金を引き出した個人や企業の手に渡り、様々な目的に利用された後、再び金融機関を経由して日本銀行に戻ってきます。

また、日本銀行では、国税の受入や国の行政機関(官庁)の国庫金の受入や支払も行っています。

鑑査事務

銀行券自動鑑査機の写真
▲銀行券自動鑑査機

日本銀行は、金融機関から受入れたお札を枚数確認や偽造・変造された銀行券がないか、厳重に真偽鑑定を行っています。また、損傷や汚染度合いから再度の流通に適するかどうかも判別しています。この作業を「鑑査」といいます。

受入れたお札は、銀行券自動鑑査機という機械を使用し、処理しています。この機械で処理された再度の流通に適したお札は、再び金融機関に支払われていきます。

一方、鑑査の結果、流通に適さないと判断されたお札は、復元できない大きさに裁断のうえ廃棄され、銀行券の一生を終えることになります。

引換事務

銀行券引換事務の様子の写真
▲銀行券引換事務

日本銀行では、本支店の窓口において、損傷したお金の引換えを行っています。

損傷したお金の引換を希望されるお客様は、「損傷したお金の引換えを希望されるお客様へ」をご覧ください。

業務課の仕事

業務課では、日本銀行の役割のうち、「銀行の銀行」、「政府の銀行」としての業務を行っています。

銀行の銀行としての役割

皆様が金融機関に預貯金口座を持っているのと同じように、金融機関は日本銀行に当座預金口座を持っており、業務課ではその口座を「日本銀行金融ネットワークシステム」(通称「日銀ネット」)と呼ばれるオンラインシステムにより管理しています。日本銀行は個人や一般の企業とは取引を行っていませんが、皆様が取引先の銀行から他の銀行に送金などを行うと、そのお金は最終的には、日本銀行にある金融機関の当座預金の受払により決済されます。業務課では、金融機関相互の決済が円滑に行われるよう、日銀ネットの運行を常時管理するとともに、その受払事務を行っています。

政府の銀行としての役割

日本銀行には国の預金口座(政府預金)があり、この口座に全国から集められた国税や歳入金(社会保険料・交通反則金など)のお金が入金され、公共事業費や年金などについては、この口座から支払われます。

業務課では、窓口での国税や歳入金の受入、また官庁との取引などを通じて、広範多岐にわたる国のお金(国庫金)の受払や計理を行っています。また、国債の元金や利子の支払いなども行っています。このような仕事は、日本銀行の本支店(全国に33か店)のみでは、利用者(国民や各地の官庁など)の利便性を損なうほか、その物量も膨大であるため、日本銀行は各金融機関と契約を結び、こうした事務の一部を委託しています。そのような特定の店舗を「代理店」といい、代理店には次のような種類があります。

  • 日銀ネットを操作している様子の写真
    ▲日銀ネットの操作
  • 窓口応対の様子の写真
    ▲窓口応対の様子

一般代理店

官庁との取引を行い、国庫金の受入・支払や国債の元利金の支払など、広範な事務を取扱う代理店です。

歳入代理店・歳入復代理店

国庫金(歳入金・国税)の受入のみを専門に取扱う代理店です。

国債代理店・国債元利金支払取扱店

国債の元金や利子の支払などを専門に取扱う代理店です。
「国庫金・国債の窓口」(日本銀行本店ホームページ)

なお、近年はパソコンや金融機関のATMから支払える「国庫金の電子納付」の対象となる国庫金の種類が拡大し、その取扱が増えています。
「国庫金事務の電子化」(日本銀行本店ホームページ)