- 多重債務問題シンポジウムを開催しました。
- 日 時:平成19年12月8日(土)13:00〜15:00
- 場 所:秋田市文化会館
- 講演の模様
- 平成19年12月8日(土)に秋田市文化会館において、秋田県生活センターとの共催で多重債務問題シンポジウムを開催しました。
これは、12月10日から全国一斉に始まる「多重債務者相談ウィーク」に併せて開催されたもので、「借金で死ぬ必要なんかない!多重債務問題は必ず解決できる」と題して、体験発表や基調講演、パネルディスカッションが行われ、約110名が参加しました。
- シンポジウムではまず、事業再生コンサルタントの吉田猫次郎さんが自らの多重債務に陥った経験を語り、「自分の命に代えても借金を返さなくてはならないという意識を変え、法律などの知識を得て正しい情報を収集することで必ず問題は解決することができる」と訴えました。
- 続いて、横手市の近江直人弁護士が、「秋田県の多重債務者の現状と課題」というテーマで講演を行いました。
近江弁護士は、全国、秋田県ともに自己破産者数は減少傾向にあるが多重債務者は減っていない現状に触れ、多重債務問題の法律的な解決方法などについて解説しました。
- 最後に、「多重債務の解決に今なすべきこと」というテーマでのパネルディスカッションは、秋田魁新報社の大地論説副委員長をコーディネーターに、吉田猫次郎さん、近江弁護士、秋田県生活センターの伊藤主幹のほか、当委員会の金融広報アドバイザーである伊藤晴美さんも参加して行われました。
討論では、債務者に高い金利で払わなくてもいい借金を負わされていることを認識させるためには、相談体制を充実することが重要という意見が出され、県内ではほとんどの市に相談窓口があること、その中でも特に秋田市が充実していることなどが紹介されました。また、相談にも来ることができない、また来ない多重債務者をどうするか、という問題では正しい情報の提供と教育が本当に必要だという意見が出されていました。
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