高松支店の機能と業務
各課の担当業務を紹介します
発券課
『発券銀行』としての機能
日本銀行は、わが国で唯一の「発券銀行」として「お札」(日本銀行券)を発行しているほか、政府が発行する「硬貨」(貨幣)についても、取引先金融機関を通して、市中に供給しています。
【お金の流れ】
お金の流通経路をみると、まず、日本銀行の取引先である金融機関(銀行、信用金庫等)が日本銀行に預けている当座預金を引き出し、お金を受け取ります。
その後、金融機関から預金を引き出した人々や企業の手に渡り、商品の購入、税金の納付といったさまざまな目的で利用された後、再び金融機関を経由して日本銀行へ戻ってきます。言い換えれば、日本銀行はお金の始発駅・終着駅であるといえます。
【お札の鑑査】
日本銀行に戻ってきたお札は、1枚1枚偽造が混入していないかなどを調べ、汚れたものや損傷したものと再度使用可能なお札とに選別しています。こうした作業を「鑑査」といいます。
お札の鑑査は人手でも行いますが、大部分は大量のお札を鑑査できる銀行券自動鑑査機という機械で行っています。この銀行券自動鑑査機は、鑑査した結果、使えなくなったお札を細かく裁断しています。
【引換えについて】
日本銀行では、損傷したお金(破れ、焼け)やタンスから出てきた古いお金を、新しいものと引換えています。このときの基準となるのが、引換基準というもので、銀行券、貨幣別にそれぞれ法令により定められています。
損傷したお金をお持ち込みになる場合には、事前にご予約をお願いします。ご予約は、日本銀行引換受付サイトをご覧下さい。なお、日本銀行では郵送による引換えは行っておりません。
業務課
『銀行の銀行』としての機能
皆さんが金融機関に預金口座を持っているのと同じように、金融機関は日本銀行に預金口座を持っています。この口座を利用して、現金の受払や他の金融機関との資金決済を行っているほか、国債売買などを行っています。これらの取引は、日本銀行と金融機関をコンピューターネットワークで結ぶ「日本銀行金融ネットワークシステム」(通称:日銀ネット)を利用して行われています。同システムにより、各種取引の円滑かつ安定的な運行を管理することは、重要な業務のひとつとなっています。
『政府の銀行』としての機能
(1)国庫金の受払
日本銀行は、法令の定めに従い、全国各地にある官庁等と取引を行い、国庫金(日本銀行が預かっている国の資金)の受払を行っています。具体的には、皆さんが国に収める税金や歳入金(社会保険料、交通反則金など)の受け入れのほか、年金や公共事業費などの支払いを行っています。また、受払した国庫金を官庁別・会計別に集計・計理するとともに、各官庁との照合を行っています。
なお、日本銀行では、利用者の利便性の向上および事務の効率化を目的に、国庫金の受払事務の電子化を進めています。
(2)代理店制度
国庫金受払事務の取引相手は、納税者や年金受給者といった一般の国民や企業だけでなく、全国各地に所在する官庁など多岐にわたり、取引件数も膨大であるため、日本銀行は、民間金融機関と契約を結び、国庫金に関する事務の一部を委託しています。こうした事務の委託先店舗を「代理店」と呼んでおり、代理店には、官庁と取引を行い、国庫金受払事務を広く取扱う「一般代理店」のほか、歳入金や国税の受入れのみを行う「歳入代理店」などがあります。
総務課
金融機関経営動向のモニタリング
金融システムの安定を図っていくためには、個別金融機関経営の健全性を維持する必要があります。日本銀行高松支店では、取引先金融機関の各種の業務運営やリスク管理状況、収益状況などのモニタリングを行い、その経営動向の把握に努めています。
金融経済情勢の把握
香川・徳島の企業経営者の方々から業況等について直接お話を伺うとともに、企業短期経済観測調査(短観)や行政機関等が発表する各種経済指標を分析し、地域全体の金融経済情勢の把握に努めています。
これらの調査結果は毎月の定例記者会見や、各種講演等の場を通じて皆さんにお伝えしています(当ウェブサイトにも掲載しています)。