日本銀行金沢支店は、1909年3月に開設され100年を超える歴史があります。
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1909年3月 | 金沢出張所を金沢市中心部の香林坊に開設 |
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1911年6月 | 金沢出張所を支店に改称 |
1917年4月 | 金融調査区域は、富山、石川、福井の3県と決定 |
1945年8月 | 富山事務所開設 |
1946年2月 | 福井事務所開設 |
1948年6月 | 福井大震災のため福井事務所全焼 |
1954年8月 | 金沢支店二代目店舗の改築竣工 |
1959年3月 | 金沢支店開設50周年 |
1963年1月 | 38豪雪にかかる災害応急措置実施 |
1964年1月 | 冬季豪雪のため福井県大野市に「災害寄託券」を設置 |
1980年2月 | 銀行券自動鑑査機(1号機)導入 |
1981年1月 | 56豪雪にかかる金融上の特別措置を実施 |
2008年8月 | いしかわ事業者版環境ISOに登録 |
2009年3月 | 金沢支店開設100周年 |
2023年11月 | 広岡に店舗を新築移転 |
1580年 |
「香林坊」の由来薬種商の向田兵衛が、比叡山の僧侶「香林坊」を婿養子に迎え入れ、店名を香林坊にしました。兵衛の夢枕に立った地蔵尊のお告げにより処方した目薬が、藩祖前田利家の眼病を治したことで、香林坊は有名になったといわれています。 |
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1900年頃 |
仮営業所開設と香林坊の発展香林坊は、白山屋旅館などを中心に賑わっていました。金沢出張所開設準備のため仮営業所が開設された頃、付近には、自転車の練習場や貸馬乗馬場がありました。近隣からは“仮営業所の設置以降、香林坊が近代的な街として発展した”との声も聞かれました。 |
1909年 |
金沢出張所開設 |
1954年 |
店舗建替え初代店舗は金沢市田上町へ移設されました。 |
1959年 |
金沢支店自衛消防隊の活躍 |
1964年 |
近隣のホテルや映画館で発生した火災の消火に尽力し、後日、金沢市第一消防団長より、感謝状が贈られました。 |
1985年 |
KOHRINBO109開業(現・香林坊東急スクエア) |
1986年 |
大和、香林坊へ移転(市街地再開発事業の一環) |
2005年 |
かなざわまち博2005 第1回金沢を美しくしま賞「美しく彩る賞」受賞 |
2007年 |
ボランティア・サポート・プログラム活動「花苗植え替え作業」に参加 |
2008年 |
「緑のカーテン制作プロジェクト」に参加 |
2011年 |
香林坊バス停(日銀前)前の塀の一部をベンチとして提供 |
2023年 |
広岡に店舗を新築移転 |
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第17代・19代総裁の「新木栄吉(あらきえいきち)」は、石川県小松町(現・小松市)の出身です。歴代総裁のなかでも、戦後2度にわたって総裁に就任した人として有名です。出身地の小松市では、同氏の功績をたたえ、市内の芦城公園に顕彰碑を建立しています。 歴代総裁一覧(日本銀行本店のホームページへリンク)
片岡安(かたおかやすし)は、石川県金沢市出身で、新木栄吉と同じく、第四高等学校を卒業後、東京帝国大学で建築学を学びました。日本銀行の技師として最初のキャリアを積み、日本銀行大阪支店の建築に携わり、その後、大阪で辰野金吾とともに辰野片岡建築事務所を設立しました。
また関西建築協会(現・日本建築協会)を設立、初代理事長を務めました。
建築家としてだけでなく、政治家や財界人としても活躍し、第12代金沢市長も務めました。
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日本銀行券の「紙すき技術」と「すかし技術」のルーツは「越前和紙」です!
「越前和紙」の歴史は古く、奈良時代には既に紙がすかれていました。
1660年(江戸時代)、福井藩主からの要望で、日本で最初に「すかし技術」を開発し 「すかし(梅と鶯の文様)が入った紙」を献上しました。
また「紙すき技術」の研究を続けた結果、近世の「藩札」や近代の「金札」の紙に「越前和紙」 が採用されました。
その後も「紙幣用紙」の研究開発に協力し、新しい技術を完成させてきました。
種類 | 写真 | 解説文 | |||
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一枚起請文 |
起請文前書之事(きしょうもん まえがきのこと) 一 お札の紙をすいている間は、原料の割合・技法について他人はもとより親子兄弟にもその内容を語らないこと。 作業所に落ちた紙屑なども隠し持たないこと。 一 外部の者が似かよった紙をすいている場合は直ちに主人へ申し伝えること。これらの事に背いたものは神々の神罰を受けることになるので、約条に背かないことを誓います。
宝暦四年二月 |
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すかし技術 |
すかしの技法(ぎほう)には、「白すかし」と「黒すかし」があります。 【白すかしとは?】 文字や模様の図柄を貼り付けて漉くので、その部分が薄くなり、図柄が見(み)えます。 【黒すかしとは?】 すかしに厚い部分と薄い部分があって、立体的な文様が見えます。お札だけに用いられ、民間での製造は禁じられています。 |
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紙の原料 |
越前和紙の原料には、「三椏(みつまた)」、 「楮(こうぞ)」、「雁皮(がんぴ)」、「麻(あさ)」が使われています。 お札に使われる紙は、国立印刷局で作られていますが、紙の主な原料は、「三椏(みつまた)」や 「麻(あさ)(マニラ麻)」などです。 お札の紙は、紙の中でも最高の品質を誇っています。 |
(注)藩札・起請文は複製です。
上記の藩札等の写真はすべて 越前和紙の里「紙の文化博物館」より
お借りして撮影したものです。