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金沢支店の役割と業務内容

(写真提供:金沢市)



業務内容と組織図




業務内容と組織図
支店長
次長
営業課 業務課 発券課 文書課
  • ●産業調査、金融機関モニタリングなど、北陸3県の金融経済情勢の分析を行う
  • ●広報活動
  • ●「銀行の銀行」として、「日本銀行金融ネットワークシステム」を通じた金融機関との預金受払・貸出などの取引を行う
  • ●「政府の銀行」として、国債の発行に関する事務や税金の受入れ、公共事業費・年金の支払いなどを行う
  • ●「発券銀行」として、お札(日本銀行券)を発行するほか、政府発行の硬貨(貨幣)を取り扱う
  • ●損傷した日本銀行券・貨幣の引き換えを行う
  • ●主に支店建物・舎宅等の維持管理、経費の支払、物品等の調達、支店の警備、福利厚生などの内部管理事務を行う



お札の発行


日銀金沢支店が1年間に取り扱うお札は、およそ1兆7千億円(2023年)です。お札が汚れていると気持ちが悪く、また本物とニセ物の見分けがつきにくいため、ニセ札が出回りやすくなります。そこで、日銀では、世の中で使われて日銀に戻ってきたお札の真偽(本物かどうか)や傷み具合などを1枚1枚チェックし、傷みのひどいものを取り除いてきれいなものだけを再び流通させています。

また、日銀の窓口では、火事などで焼けたり破れたりしたお札を新しいものに引き換えています。表・裏両面があることを条件に残ったお札の面積が5分の2未満だと引き換えはできませんが、5分の2以上3分の2未満で額面価格の半額、3分の2以上あれば全額をもって引き換えます。灰になっても崩れていなければ大丈夫です。

海外旅行をするとわかるように、日本のお札(日本銀行券)は外国のお札に比べてとてもきれいだと自負しています。わたしたちは、皆様にきれいなお札をいつも気持ちよく使ってもらいたいと願っています。

国庫金の取り扱い


日銀は「政府の銀行」として国庫金を一元的に取り扱っています。国庫金の取り扱いとは、税金、社会保険料や交通反則金などの受け入れ、公共事業費や年金などの支払いをいいます。

皆様の身近な金融機関で税金、保険料の払い込みができるよう、日銀金沢支店は北陸3県で約1,300(2023年12月末現在)の代理店を配置しています。皆様が金融機関で払い込まれた税金などは最終的にはわたしたちのところに集められます。

決済システムの運営


わが国では、全国どこでも瞬時にお金を送金することができます。これは、金融機関同士が電子ネットワークで網の目のように結ばれているからです。

日銀は金融機関に「日本銀行金融ネットワークシステム」というシステムを提供し、金融機関同士の資金決済が円滑に行われるよう支えています。また、国債の売買もこのシステムにより提供し迅速な決済を可能にしています。

わたしたちは、これらの資金および国債の決済が安全かつ効率的に行なえるよう、適切にシステムを運営していきたいと考えています。

金融システムの維持


日銀金沢支店は、金融機関との日々のモニタリングなどを通じて、金融市場の動向を迅速、的確に把握し、必要があれば金融機関に対し助言等を行います。また、不幸にして金融機関の一部に支払不能が発生した場合には、緊急の貸付を行いその波及を防止します。

災害時の対応


日銀金沢支店では、常に大災害の発生を念頭に円滑なお金の供給体制をとれるようにしています。

近年では、2021年1月の富山県・福井県での大雪、2023年7月の富山県・石川県での大雨、2024年1月の能登半島地震などの災害発生時には、金融機関などに対し預金の払出しや汚れた紙幣の引き換えなどについて柔軟に対応することを要請した「金融上の特別措置」を北陸財務局などと連名で発動しました。

過去には次のような対応を行っています。


●福井地震の時

戦後の復興過程にあった昭和23年6月28日、マグニチュード7の大地震が福井県を襲い、3,800余名が死亡、35千戸の家屋が崩壊する大惨事となりました。地震後の火災で、福井市の福井銀行本店内にあった日本銀行福井事務所も全焼してしまいました。

震災後の現金需要に応えるため、緊急に現金を手当しなくてはならなかったのですが、九頭竜川の橋が崩落してしまい、金沢支店からの現金輸送が不可能となってしまいました。このため、京都支店から現在の越前市方面経由で現金の輸送を受け、7月3日には取引先全銀行が焼け跡に仮事務所を開設し、預金の支払い請求などに応じることができました。


●三八豪雪の時

昭和38年1月11日以降、北陸地方は記録的な豪雪(通称三八豪雪)に見舞われ、1月27日に金沢市内では、最深積雪量181センチという、明治15年金沢測候所開設以来の積雪を記録しました。

日本銀行では、期日が経過した手形の交換持出および不渡手形の返還時刻延長、被災者に対する定期預金の期限前払戻しなど「豪雪災害応急措置」を要請しました。

また、福井で雪害関係の現金需要が増大したため、職員が現金輸送を実施しました。


●五六豪雪の時

昭和55年12月末から集中的な降雪が続き、56年1月には金沢市内の最深積雪量は122センチを記録しました(通称五六豪雪)。

福井県嶺南地区では、福井市からの交通が途絶し、現金輸送が困難になったため、日本銀行京都支店から現金を手当しました。また、管内4か所の手形交換所(金沢、富山、高岡、福井)に対し、呈示期間が過ぎた手形でも交換に持ち出せるなどの便宜を図るため、「雪害に伴う特別措置」を要請しました。

金融経済情報の提供


日銀金沢支店は日頃から北陸の金融経済情勢を調査・分析し、皆様に各種資料を提供しています。「全国企業短期経済観測調査」(短観)では、企業の活動や経営者の考え方などに関する情報を収集し、景気動向の把握に役立てています。

石川県金融広報委員会


日銀金沢支店には、石川県金融広報委員会の事務局があり、中立公正な立場から暮らしに身近な金融広報・消費者教育活動を行っています。

お問い合わせ先


日本銀行金沢支店 (〒920-8678  金沢市広岡3-3-12)
TEL : 076-223-9541(代表)
FAX : 076-260-3088
Mail : kanazawa@boj.or.jp

お問い合わせ先
照会内容 電話番号 担当課
金融・経済等に関するご質問
公表資料等に関するご照会
076-223-9520 営業課
広報関係・店内見学のお申込み 076-223-9593
石川県金融広報委員会 事務局 076-223-9519
政府小切手のお支払い
国庫金送金通知書の受付
供託・保管有価証券の受付
国債元利金のお支払い
076-223-9523 業務課
焼けたお金・汚れたお金の引き換え 076-223-9527 発券課
講演のお申込み
076-223-9511 文書課
上記以外のご案内 076-223-9541(代表)