業務内容

桜島(写真提供:当行職員)

発券課の仕事

発券課では、お金(お札・硬貨)の受払のほか、世の中で流通したお札・硬貨の鑑査や引換えの事務を行っています。

「発券銀行」としての役割

日本銀行は、わが国唯一の「発券銀行」としてお札(日本銀行券)を発行しています。日本銀行の窓口では、このお札と政府が発行する硬貨(貨幣)を供給しており、日本経済にとって血液ともいうべきお金を全国各地にくまなく行き渡らせるという重要な役割を果たしています。

皆さんが普段使っているお金(お札・硬貨)は、民間の金融機関から引き出されていますが、民間の金融機関は日本銀行からお金を引き出しています。また、皆さんが使ったお金は、民間の金融機関を通じて、再び日本銀行に戻ってきます。
このように、日本銀行ではお札の発行から使えなくなったお札を廃棄するまでの「お札の一生」を管理しています。

発券課の仕事 Image

◇詳しいことは、日本銀行本店ホームページ(銀行券・貨幣の発行・管理の概要)をご覧ください。

日本銀行に戻ってきたお札の鑑査

世の中で使われて日本銀行に戻ってきたお札については、偽札が混ざっていないかを厳重に鑑定したり、汚れや傷みのひどいものがないか1枚1枚チェックしたうえで、再度の流通に適するかを判別しています。この作業を鑑査と呼んでいます。
鑑査は「銀行券自動鑑査機」を使用し、汚れ・傷みのひどいものは復元できない大きさに裁断し、再度の流通に適すると判断されたものだけを再び世の中に供給しています。
流通しているお札をきれいに保つことは、偽札を判断しやすくすることにも繋がり、皆さんが安心して使用するうえで、鑑査は重要な役割を果たしています。

◇現在発行しているお札には様々な偽造防止技術 (→ 日本銀行本店ホームページ)が盛り込まれています。

傷んだお金の引換え

日本銀行では、汚れや傷みのひどいお金や破れたり焼けたりしたお金(以下、損傷現金という)を、一定の基準により引換えています。また、損傷していなくても、流通に不便なお金(例えば肖像画が聖徳太子の一万円札や記念貨幣など)も、一定の基準により引換えています。この場合の手数料は不要です。

◇現在有効なお金については、日本銀行本店ホームページ(日本のお金)をご覧ください。

なお、日本銀行では両替業務は行っておりません。

引換えを依頼される際のお願い事項

  • 引換えを依頼される方は、損傷現金等の数量や損傷度合いにかかわらず、事前のご予約をお願いします。ご依頼の数量により予約方法が異なりますので、数量をご確認のうえ、以下の方法でご予約ください。
     ご依頼の数量が20枚以下の場合:引換受付サイト
     上記以外の場合:電話(TEL 099-259-3226)
  • 大量の引換えをご希望される場合には、ご来店の日時や枚数を調整させて頂くことがございますので、ご理解・ご協力をお願いします。
  • 引換えを依頼される方は、ご来店後、「引換依頼書」に必要事項をご記入頂きます。あらかじめ銀行券・貨幣別、金種別に分けて、それぞれの金額をご確認いただくと、受付手続きがスムーズになります。
  • 損傷現金をお持込みの際、損傷経緯につきましてもお伺いさせて頂きますのでご協力の程お願いします。

お持込みいただく際の留意事項

1.焼けた場合
お札が焼けてしまい、破損のおそれのある場合は、原形をできる限り崩さないようにお持込みください(箱の中にクッション材<綿など>を敷いて、その上に収容すると崩れにくくなります)。粉々な状態になると、お札の面積として確認できない場合がありますので、ご注意ください。

お持込みいただく際の留意事項 Image

2.水に浸かった場合
災害等により水に浸かったお金はそのまま放置しておくと、腐ったり剥がれにくくなったりして鑑定が難しくなる恐れがありますので、可能であれば泥や汚れを洗い流した上で出来るだけ1枚ずつの状態で乾燥させてください。
3.破れたり、ちぎれてしまった場合
シュレッダー等により細かく裁断されたものを含め、破れたお札については、出来る限り各片を貼り合わせてください。その際、記番号の確認、模様の突合、色合いの確認等を行うことにより、異なった銀行券の片を貼り合わせないようにしてください。細かく裁断されたままの状態となっているものについては、同一のお札の紙片であることを確認できない場合、失効と判断することがあります。

◇さらに詳しいことは、日本銀行本店ホームページ(日本銀行が行う損傷現金の引換えについて)をご覧ください

▼受付時間
月~金 9:00~15:00
(除く国民の祝日に関する法律に規定する休日および12月31日~1月3日)

照会窓口:日本銀行鹿児島支店発券課
(TEL 099-259-3226)