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日本銀行長崎支店

長崎支店の業務内容

総務課

総務課は、支店が統括する地域の金融経済の動向を把握するため、金融モニタリングや経済・産業調査を行っているほか、広報事務や他課(発券課・業務課)の業務がスムーズに遂行できるようにサポートする役割(内部管理)などを担っています。

(1)県内経済活動の調査・分析

長崎県内の多様な企業を訪問し、生産や販売の動向、設備投資計画、価格動向等について聞き取りを行っているほか、各種統計データの分析を行っています。その結果については、「長崎県の金融経済概況」として毎月公表しています。

また、3か月に一度、「企業短期経済観測調査(短観)」という企業へのアンケート調査を行い、企業の業況感や事業計画などを集計・公表しています。

こうした調査活動を通じて得られた長崎県内の話題についても、「特別調査(県内金融経済に関するトピックス)」として随時公表しています。

(2)金融システムの安定

みなさんが、安心して預金や貸出の取引を金融機関と行うことができるよう、金融機関の経営状況の点検(金融モニタリング)を行っています。預金や貸出金などの動向に関する分析のほか、金融機関とリスク管理体制などについて定期的に意見交換を行うとともに、「考査」と呼ばれる立ち入り調査により、経営の実態を把握しています。

(3)広報活動

日本銀行長崎支店の営業所内をご案内しながら、日本銀行の業務や役割、お金のことなどについてご理解いただくことを目的として、「店内見学」を実施しています。その他、県内各地に講師として出向き、日本銀行の業務、お金の役割、景気の話などの「出前講座」を行っています。(無料)

(4)支店運営に関する事務

支店建物・設備の維持管理、物品の購入、各種経費の支払い、支店の警備など支店運営に関する業務を行っています。

業務課

業務課は、「銀行の銀行」および「政府の銀行」という2つの機能を担っています。

(1)「銀行の銀行」としての機能

みなさんが金融機関に預金口座を持っているのと同じように、金融機関では日本銀行に当座預金口座を開設しています。

そして、この預金口座を通じて、金融機関同士または日本銀行と金融機関との間の資金決済を行っています。これらの取引は、「日本銀行金融ネットワークシステム(通称「日銀ネット」)というオンラインシステムを通じて日々多額の決済が行われています。

(2)「政府の銀行」としての機能

日本銀行は、国(政府)の預金口座を管理し、国のお金である国庫金についての受払事務を行っているほか、国債の元利金支払いなど国債に関する事務も行っています。

みなさんが納めた国税、社会保険料、交通反則金等は国の預金口座に入金され、年金や公共工事代金などの資金は国の預金口座から支払われています。

また、これらの業務は、日本銀行の代理店として、日本銀行が委託した全国各地の金融機関でも行われています。代理店には、「一般代理店」、「歳入代理店」などがあります。

発券課

わが国唯一の「発券銀行」として、お札の発行・流通に関する仕事を行っているほか、世の中で流通したお札の鑑査(偽造の有無、再使用の可否等)や、傷んだり、汚れたお札や硬貨の引換えも行っています。

(1)お金の受払い

お札は国立印刷局で製造された後、日本銀行の窓口から金融機関を通じて、世の中に送り出されます。このように、世の中に送り出されたお札は、金融機関の窓口やATMからみなさんの元に渡り、様々な取引に使用されます。そして、預金等の受入れを通じて、再び金融機関を経由して日本銀行に戻ってきます。

なお、硬貨については政府(財務省)が発行していますが、お札と同様に日本銀行の窓口を通じて世の中に流通します。

(2)お札の鑑査

日本銀行は世の中を巡って戻ってきたお札について、偽札が混ざっていないか、汚れや傷みのひどいものはないか1枚1枚確認し、再使用可能なものとそうでないものに区分します(この作業を「鑑査」と呼びます)。

鑑査した結果、再度流通するのに適したお札は、再び日本銀行の窓口から金融機関を通じてみなさんの元に渡ります。一方、傷みや汚れがひどいお札は細かく裁断した後、処分します。流通しているお札をきれいに保つことは、偽札を判別しやすくすることにも繋がります。従って、お札のクリーン度を維持することも日本銀行の重要な仕事のひとつとなっています。

(3)傷んだお金の引換え

日本銀行の窓口では、破れたり、火事で焼けてしまったお札や、曲がったりすり減ったりした硬貨など、傷んでしまったお金を法令に定める基準に基づき、新しいお金と引換えます(手数料は無料)。一定の基準等を満たしていれば、最寄りの金融機関でも引換え、あるいは日本銀行に取り次ぎを行っている場合がございますのでご確認ください。また、流通に不便なお金(例えば肖像画が聖徳太子の一万円券や記念貨など)は傷んでいなくても、お持込みいただければ鑑定のうえ引換えます。なお、日本銀行では郵送による引換えは受け付けておりませんのでご了承ください。

日本銀行では、どんなに傷んだお金であっても、お金の価値を守るため1枚1枚丁寧にしっかりと鑑定を行っており、相応の時間を要することもあります。このため、当日、よりスムーズに対応させて頂くため、事前のご予約をお願いしています。

ご予約方法は、お問い合わせを参照ください。