1897年3月、日本銀行の6番目の支店として開設。
開設当時の業務区域は、愛知、岐阜、三重、静岡の東海4県でした。1943年に静岡支店が開設されたことにより、静岡を除く東海3県となり、現在に至っています。
名古屋支店より先に開設した支店・出張所は、以下のとおりです。
日本銀行名古屋支店は、市内を転々と移り、現営業所は6代目。支店開設当時は新柳町(現在の伏見近辺)の営業所でスタートしました。
2代目の営業所(現在の栄・三越前)は、当時、周辺の商店街が洋風の建築物に変わりゆく時代で、「洋館」のたたずまいをみせていました。
続く3代目の営業所は、現在の三井住友銀行・上前津支店(当時は帝国銀行から賃借していました)。
その後、現住所(名古屋市中区錦2-1-1<当時は菅原町>)に移転し、さらに建替えのため、一時、東海銀行(当時)より賃借した仮営業所(現在の御幸ビル)に場所を移しました。こうした経緯を経て、最終的に現在の場所に落ち着きました。
大規模災害発生。その時、日本銀行名古屋支店の対応は?
名古屋支店管内(愛知・岐阜・三重の3県)では、2000年9月10日深夜から続いた局地的な大雨(いわゆる東海豪雨)により、不幸にして甚大な被害に遭いました。
その際、名古屋支店では、直ちに行政関係局との連携のうえ、災害救助法が適用された地域に対し金融上の特別措置(通帳を紛失した被災者に対し払い戻し手続きを簡便化する)を講ずるよう各金融機関に要請しました。歴史を振り返ってみても、1959年9月の「伊勢湾台風」による災害が発生した際も、様々な対策を講じました。
このように、大規模な災害が発生した際に、円滑な現金供給体制を講じる等の緊急措置を通じ、皆様のライフラインの一つである「金融」の機能を守ることも日銀の重要な役目です。