日本銀行の目的は、「物価の安定」を図ることと、「金融システムの安定」に貢献することです。
静岡支店ではこの目的の実現に向け、4つの課(営業課、発券課、業務課、文書課)がそれぞれの業務を担っています。
静岡県内の金融経済動向について、企業・金融機関へのヒアリングや各種データ等に基づいて調査しています。調査成果は、日本銀行本店への報告を通じて金融政策の遂行に役立てるとともに、記者会見等を通じて皆様に幅広く提供しております。このほか、広く一般の皆様に日本銀行の役割や業務についてご理解いただくために、店内見学も実施しております。
わが国唯一の「発券銀行」として「お札」(日本銀行券)の発行を行っているほか、市中で流通したお札の鑑査(偽造の有無、再使用の可否等)を行っています。また、傷んだり汚れたりしたお札や硬貨の引換えも行っています。
金融機関や政府は日本銀行に預金口座を持っています。このため、日本銀行は「銀行の銀行」、「政府の銀行」と言われます。「日本銀行金融ネットワークシステム」(通称「日銀ネット」といいます)を通じて金融機関との間で資金決済を行っているほか、国税や社会保険料等の受入れや国の経費等の支払事務といった国庫金の受払事務、国債の発行や元利払等の事務を行っています。
一般的な会社の「総務部」「人事部」「企画室」にあたる仕事をしています。支店全体の内部管理部署として、各課の業務遂行をサポートする役割を担っており、具体的には、職員の勤務管理、資産管理等を行っています。
災害時においては、とりわけお金の安定供給や金融機関間の資金決済の確保等の面で、当店が果たすべき役割には極めて大きいものがあります。特に、静岡県は全域が「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されているため、災害への備えについては片時も疎かにしてはならないと考えています。例えば、お金の安定供給の面では、常に十分な量の通貨を備蓄しておくとともに、県内全域にお金を供給できる体制を整備しています。
また、災害によって損傷したお札や貨幣を無料で交換する引換え業務も、当店が担う重要な役割の一つです。