業務課(ぎょうむか)では、金融機関(きんゆうきかん)などが日本銀行(にっぽんぎんこう)に開(ひら)いている預金口座(よきんこうざ)や、国(くに)のお金(かね)（国庫金(こっこきん)）の管理(かんり)をしているよ

じゃあ、１つずつ順番(じゅんばん)に見(み)ていこうか

みんなが金融機関(きんゆうきかん)に預金口座(よきんこうざ)を持(も)っているように、金融機関(きんゆうきかん)は日本銀行(にっぽんぎんこう)に預金口座(よきんこうざ)を持(も)っていて、お金(かね)を預(あず)けたり、引(ひ)き出(だ)したりしてるんだよ。それから、この口座(こうざ)を通(とお)して、金融機関(きんゆうきかん)同士(どうし)のお金(かね)のやりとりもできるんだ。こうしたやりとりを、日本銀行(にっぽんぎんこう)金融(きんゆう)ネットワークシステム（日銀(にちぎん)ネット）っていうシステムを使(つか)って行(おこな)っているんだよ

そうだね。でも、この端末(たんまつ)の向(む)こうでは、１日(にち)に年間(ねんかん)の国家予算(こっかよさん)を大(おお)きく上回(うわまわ)る金額(きんがく)のお金(かね)がやりとりされているんだよ。だから、どこかの金融機関(きんゆうきかん)でお金(かね)が足(た)りなくなったりすると……

だから、金融機関(きんゆうきかん)の口座(こうざ)に必要(ひつよう)なお金(かね)がちゃんと準備(じゅんび)されているかどうかも、日本銀行(にっぽんぎんこう)でチェックしているんだよ

よく似(に)ているけれど、これは統合国庫記帳(とうごうこっこきちょう)システムといって、国庫金(こっこきん)の出(だ)し入(い)れを管理(かんり)しているシステムなんだ。『政府(せいふ)の銀行(ぎんこう)』の仕事(しごと)だね

必要事項(ひつようじこう)も揃(そろ)ってるし、残高(ざんだか)も不足(ふそく)していないね。じゃあ、これを発券課(はっけんか)に送(おく)って、発券課(はっけんか)から現金(げんきん)を支払(しはら)ってもらおう

日本銀行(にっぽんぎんこう)高松支店(たかまつしてん)の業務課(ぎょうむか)と発券課(はっけんか)は、ロビーを挟(はさ)んで向(む)かい合(あ)わせに位置(いち)しているんだ。だから、小切手(こぎって)や伝票(でんぴょう)は、専用(せんよう)のシューターで送(おく)っているんだよ

届(とど)きました！

これは計算(けいさん)ピシャリの合図(あいず)だよ。このチャイムが鳴(な)ったってことは、日本銀行(にっぽんぎんこう)高松支店(たかまつしてん)の中(なか)で今日(きょう)１日(にち)に動(うご)いたお金(かね)の計算(けいさん)がすべて合(あ)ったっていうことなんだ

ピシャリっていうのは、日本銀行(にっぽんぎんこう)独特(どくとく)の言葉(ことば)で、『ご名算(めいさん)』みたいな意味(いみ)で使(つか)われてるんだよ。もともとは、１日(にち)の計算(けいさん)が終(おわ)わって、分厚(ぶあつ)い帳簿(ちょうぼ)を閉(と)じるときの音(おと)からきた言葉(ことば)なんだって

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