トップページ > 日銀高知支店ではどんな仕事をしているの? > 発券課のしごと |
|
|
|
日本銀行は、わが国唯一の“発券銀行”として、金融機関や国との取引を通じて、銀行券(お札)や貨幣(硬貨)の受払業務を行い、お金の円滑な流通促進に努めています。
高知支店の銀行券の受払規模は、年間でおよそ受入額が1,100億円、支払額が3,600億円です。受払合計では、1日平均19億円の現金取引が行われている計算になります。
銀行券や貨幣の流通状況を見定めながら、新しい銀行券(「印刷局封」と呼んでいます)や貨幣を独立行政法人国立印刷局や独立行政法人造幣局から引き取って、金融機関に支払っています。
現在、主に流通している銀行券(2004年に発行)には、お札を傾けると文字が浮かび上がる(潜像模様)技術や、角度を変えると画像の色や模様が変化して見えるホログラムを挿入するなどの偽造対策が施されています。
また、2024年7月3日に 新しい銀行券が発行され、新たな偽造防止技術やユニバーサルデザインが追加される予定です。
|
銀行券の支払い |
銀行券の受入れ |
|
|
|
|
印刷局封の
写真 |
|
|
|
発券課では、金融機関から受入れた銀行券の中に、偽造券がないかどうかを調べたうえで、もう一度使うことができるかどうかを選別する作業を行っています(この作業のことを「鑑査」と呼んでいます)。
鑑査の結果、もう一度使うことができると判断された銀行券(「日銀封」と呼んでいます)については、再び当店の窓口を通じて金融機関に支払われていきます。また、汚れのひどいものや破れている銀行券については、裁断して廃棄処分します。これらの処理は、すべて最新鋭の自動鑑査機によって行われています。
日本銀行は、このような仕事を通じて、偽造券等が流通しにくい環境をつくり、皆さんが安心してきれいな銀行券を使えるように努めています。なお、偽札を作ったり、偽札と知りながら使用した場合は法律で罰せられます。 |
|
最新鋭の自動鑑査機 |
使えない銀行券は
『裁断』 しています
|
|
裁断屑の写真(右は米つぶです) |
|
|
|
|
日本銀行では、火災などにより焼けたり、破れたりした銀行券や、変形した貨幣の引換(新しい、きれいなものとの交換)事務を無料で行っています。
銀行券、貨幣はそれぞれ法令により定められた基準(引換基準)に基づいて引換えています。銀行券の鑑定は、「鑑定板」と呼ばれる板を使用して、引換金額の確認作業(写真参照)を行っています。
傷んだお金を持ち込む際には、事前のご予約をお願いしています。特に大量の引換えを希望される場合には、ご来店の日時や枚数を調整させて頂くことがございますので、ご理解・ご協力をお願いします。 予約先はこちらです |
|
〜お持ち込みになる際の留意点〜 |
焼損等により破砕のおそれのある現金は、箱に入れる等、できる限り原形を崩さないように持ち込んでください。粉々な状態になると、失効と判断され引換えできなくなることがあります。
【銀行券】
シュレッダー等により細かく裁断された銀行券は、ご自身で復元のうえお持ち込みください。
【貨幣】
汚れのひどい貨幣は、水洗いのうえ乾燥させてください。 |
|
|
|
|
銀行券の表と裏の両方が揃っていることを条件に、面積によって次の基準で引換えています。なお、灰になった銀行券は、その灰が銀行券であることが確認できれば面積に含みます。 |
・ 3分の2以上の場合は「全額」として引換え。 |
・ 5分の2以上、3分の2未満の場合は「半額」として引換え。 |
・ 5分の2未満の場合は「失効」となり、お金としての価値がなくなります。 |
|
|
貨幣の模様の確認ができることを条件に、重量によって次の基準で引換えています。 |
・ 正規の重量(基準量目)の2分の1を超えるものは「全額」として引換え。2分の1以下のものは「失効」となります。 |
・ ただし、金を素材とする貨幣(10万円記念金貨など)の場合は、基準量目の100分の98以上のものは「全額」として引換え。100分の98未満のものは「失効」となります。 |
|
|
|
|
|
面積が2/3以上 |
面積が2/5以上
2/3未満 |
面積が2/5未満 |
|
|
|
|
引換金額の確認作業 |
|
|
|
◆鑑定板◆ |
◆貨幣マス◆ |
◆ルーペ◆ |
この板を使って銀行券の面積を確認し、引換える金額を決定しています。 |
この枡に、貨幣を並べて枚数を確認しています。
50枚確認用と100枚確認用があります。 |
細部については、ルーペ(拡大鏡)を使って確認しています。 |
|
|
|
日本銀行が行う損傷現金の引換えについて |
|
・・【 本店HP 】 |
|