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事務所長のページ

所長から「ちょっと一言」

2021.9.21

新一万円札と辰野金吾

2024年度上期に発行が予定されている新一万円札の表面の肖像画は渋沢栄一です。では、裏面の図柄はご存じでしょうか。正解は東京駅(丸の内駅舎)です。東京駅は1914年に竣工し、「赤レンガ駅舎」として親しまれてきた明治・大正期を代表する建築物の一つです。設計者は辰野金吾です。辰野金吾は唐津(佐賀県)出身の建築家で、日本銀行の本店(本館)の設計者としても有名です。また、第7代の日銀総裁で、後に首相となる高橋是清は一時期、唐津の地で英語教師として勤務していたことがあり、その際の教え子の一人が辰野金吾です。日本銀行と唐津は、この二人の人物との縁でつながっています。

所長から「ちょっと一言」一覧

2021.9.10

新一万円札の印刷開始

9月1日に国立印刷局東京工場において新一万円札に関する印刷開始式が開催され、麻生財務大臣による印刷の開始及び製品の確認が行われました。新しいお札でまず目につくのは額面数字の大きさではないでしょうか。これはどんな人でも使いやすいお札を実現するというユニバーサルデザイン化の流れに沿って取り入れられたものです。また、3D画像が回転するストライプタイプのホログラムといった最先端の偽造防止技術が取り入れられています。因みに、お札の用紙製造・印刷は国立印刷局で行われていますが、お札を発行する権限は法律の定めにより日本銀行に与えられています。日本銀行では国立印刷局からお札を受け取って、本店や地方の支店から世の中に払い出しています。新一万円札は、新五千円札、新千円札とともに2024年度上期を目途に発行される予定です。

2021.8.31

三重津海軍所跡

「三重津海軍所跡(佐賀市)」を見学しました。三重津海軍所は、幕末の佐賀藩の洋式海軍の拠点として整備が進められ、洋式船による海軍教育、船の修理や船をつくる施設として機能していたそうです。明治日本の産業革命遺産として、他地域を含めた23の資産を一つの群としてユネスコの世界遺産にも登録されています。残念ながら併設している佐野常民記念館は休館中のため見学することができませんでしたが、代わりに「みえつSCOPE」を体験しました。これはVRゴーグルを使用して三重津海軍所の仮想現実を屋外で体験するものです。建物内での見学とはまた違った別の体験を楽しむことができました。

2021.8.20

大雨にかかる災害等に対する金融上の措置について

先週から今週にかけて佐賀県内は記録的な大雨となりました。大雨により被害に遭われた皆様方には心よりお見舞い申しあげます。今回の大雨を受けて16日に佐賀財務事務所長、日本銀行福岡支店長の連名で、金融機関に対して「大雨にかかる災害等に対する金融上の措置」に関する要請がなされました。これは、災害救助法が適用された災害等の被災者支援のため、金融機関に対して、預貯金の柔軟な払戻し、手形・小切手に係る柔軟な対応、保険金の迅速な支払いなどを要請するものです。金融取引に関して何かお困りのことがあれば、取引先の金融機関にご相談いただければと思います。

2021.8.10

夏休み親子セミナーの開催が中止となりました

「夏休み親子セミナー」の開催が新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ中止となりました。まずは当日を心待ちにされていたお子様、保護者の皆様にお詫び申し上げます。このセミナーは佐賀県金融広報委員会(事務局:佐賀県)が小学生とその保護者を対象に毎年開催しているイベントで、今年は鳥栖市(8月4日)と佐賀市(8月6日)での開催を予定し、準備を進めてまいりましたが、中止することとなり大変残念です。来年、安全安心な環境の下で開催できることを楽しみにしています。

2021.7.30

佐賀県の金融経済概況(2021年夏)を公表しました

本日、佐賀県の金融経済概況(2021年夏)を公表しました。足許の景気は「弱さが残るものの、持ち直しつつある」と判断しています。新型コロナウイルス感染症の影響から、旅行・観光といったサービス消費への強い下押し圧力が続いている一方で、家電・乗用車販売といったサービス以外の財消費では持ち直しの動きが続いているほか、ここへきて住宅投資で持ち直しの動きがみられています。もっとも、新型コロナウイルス感染症については、足許、感染拡大への懸念が高まっているなど、なお不確実性が大きいと考えています。感染症の動向が当地の企業や家計のマインドに与える影響については、引き続き留意していく必要があると考えています。

2021.7.20

気候変動に関する日本銀行の取り組み方針

7月16日に「気候変動に関する日本銀行の取り組み方針について」を公表しました。気候変動問題は、将来にわたって社会・経済に広範な影響を及ぼしうるグローバルな課題となっています。こうした中、最近では、政府や企業をはじめ、内外の関係者による気候変動に関する取り組みが更に積極化しています。日本銀行としても、物価の安定と金融システムの安定という日本銀行の使命に沿って気候変動に関する取り組みを進めるため、金融政策、金融システム、調査研究、国際金融等から成る包括的な取り組み方針を決定したものです。

2021.7.12

短観(2021年6月)が公表されました

7月1日に2021年6月短観の結果が公表されました。短観は日本銀行が四半期毎に約1万社の企業を対象に実施している統計調査です。注目度が高い大企業の業況判断D.I.は、製造業が+14%、非製造業が+1%と、何れも四半期連続の改善となりました。製造業が改善を続けているのは世界的な情報通信関連需要の好調等によるものです。一方、非製造業は改善しているとはいえ、1年3か月振りに漸くプラス水準に浮上したところです。先行きについては、ワクチン接種の進展に伴う経済活動の持ち直しが期待される一方で、製造業を中心に原材料価格の上昇を懸念する声が聞かれています。

2021.6.30

気候変動問題への対応

最近、気候変動問題に関するマスコミ報道をよく見かけます。気候変動問題とはCO2等の温室効果ガスが増加することにより、豪雨災害や猛暑などのリスクが高まり、人命や食糧生産などに影響を及ぼす現象です。現在、各国において温室効果ガス削減に向けた取り組みが進められており、我が国でも2050年までのカーボンニュートラルの実現を目標として掲げています。日本銀行でも、6月18日に、気候変動関連分野での民間金融機関の多様な取り組みを支援するための新たな資金供給の仕組みを導入することを公表しました。日本銀行としては、民間における気候変動への対応を支援していくことは、長い目でみたマクロ経済の安定に役立つものと考えています。

2021.6.21

宜しくお願い申し上げます

6月14日付で佐賀事務所長に着任いたしました久芳真一郎(クバ・シンイチロウ)と申します。金融経済に関する情報発信や、金融リテラシー向上に向けた活動等を通じて、県民の皆さま方のお役に立てればと考えております。当事務所は今年で開所75年となります。歴代事務所長が長年に亘り築いてきた皆さま方との信頼関係を確りと受け継いで参りたいと考えております。また、豊かな自然に育まれた食べ物、吉野ケ里遺跡を始めとした歴史・文化遺産、やきもの・工芸、温泉等々、佐賀での生活も楽しみにしております。先ずは、多くの皆さま方とお会いし、佐賀県のことを知りたいと考えております。事務所職員ともども引き続き宜しくお願い申し上げます。

2021.6.10

皆さま、お世話になりました

6月14日付で本店・総務人事局に異動することになりました。2018年に着任してからの丸3年間、当地では皆さまにいつも温かく接していただき、大変有意義かつ楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。最初の2年間は、県内の様々なイベント・祭事に参加し、豊かな自然・食・文化を堪能することができ、最後の1年間は、コロナ禍の中にあっても、着実に力強く成長する佐賀県経済を実感することができました。この3年間の思い出を生涯の貴重な経験として大切にして参ります。後任は、久芳真一郎(クバ・シンイチロウ)と申します。小生同様、お引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

2021.5.31

長崎街道の魅力

長崎街道は長崎から佐賀を経由して小倉に至る総距離約230キロの街道です。私も県内の旧街道を踏破しましたが、道沿いに当時の建物や遺構が数多く残っていて、今でも歴史の風情を感じることができます。また、長崎街道は、昨年6月に「シュガーロード」として日本遺産に認定されました。長崎から国内に運ばれた砂糖や洋菓子文化は街道沿いの町々で独特のお菓子文化を生み出しました。県内でも、佐賀のマルボーロや小城羊羹、嬉野の逸口香などが有名です。ただ、この1年間は、コロナ禍の影響から日本遺産に認定されたメリットを十分に活かしきれなかったと思います。この6月での1周年を機に、長崎街道への注目が再び高まることを期待しています。

2021.5.20

大隈重信と円

5月16日、コロナ禍で規模縮小となりましたが、大隈重信記念館で「大隈祭」が2年振りに開催されました。大隈重信公は、総理大臣や外務大臣を歴任し、早稲田大学の創設者として有名ですが、日銀的には、日本の通貨単位「円」を決めた人としてもっと有名になってほしいと思います。円という通貨単位は、明治4年の新貨条例という法律で初めて定められましたが、この条例の制定で主導的役割を果たしたのが、当時明治政府で金融・財政に関する仕事をしていた大隈公でした。ただ、困ったことに、大隈公は当時から絶対の筆不精でした。そのため、通貨単位を円にした理由をどこにも書き残しておらず、諸説あるものの、現在でもその理由は不明のままです。

2021.5.10

渋沢栄一と日銀

現在、渋沢栄一を主人公とした大河ドラマが放映されています。そろそろ佐賀出身の人物が出てくるのではと期待していますが、実は渋沢は日銀とゆかりの深い人物なのです。まず皆さんご承知のように、2024年から日銀が発行する新一万円札の肖像に選ばれました。また、日銀開業当初の株主であり、開業式では、国立銀行総代として祝辞を述べています。更に、第7代日銀総裁の大隈重信から次の総裁になるよう請われましたが、これを断ったため、幻の第8代総裁でもありました。日銀本店近くの常盤橋公園は、昭和8年に現在の渋沢栄一記念財団が整備した経緯もあり、彼の銅像が現在も設置されていて、自らが設立した第一国立銀行があった方向を向いています。

2021.4.30

景気判断は据え置き

本日、「佐賀県の金融経済概況(2021年春)」を公表し、足許の県内景気は「弱さが残るものの、持ち直しつつある」として、本年1月に続き判断を据え置きました。感染症再拡大の影響により、宿泊・飲食業や旅行・観光関連業の経営環境は再び厳しさを増しています。もっとも、同じ個人消費でも、家電や自動車などの財の消費は堅調であるほか、製造業も着実に回復、公共工事や設備投資も好調であることから、全体としては、これまでの基調に変化はないと判断しました。先行きも、感染症の影響から不透明感は引き続き強いものの、今後徐々にワクチン接種が拡がる中で、感染症が落ち着きをみせ、経済の前向きな動きが一層活発化してくることが期待されます。

2021.4.20

新入行員を迎えて

当事務所は、今月、1名の新入行員を迎えました。総勢4名の小世帯なこともあり、平成26年以来の新人さんです。翻ると、私が日本銀行に入行したのは平成元年で、ドラマの半沢直樹と同じ「バブル入行組」となります。この世代は、所謂「ゆとり世代」に入る今年の新人達とは、価値観・考え方の面で正反対だそうです。ただ不思議なもので、何年も同じ会社・組織に勤めていると、世代に拘らず、少しずつ全員が同じ雰囲気を持ち始める気がします。これが「企業文化」なのでしょう。30年以上勤める私も、外の人からみると、良くも悪くも「日銀の職員」であると思いますが、今年の新人には、その良いところだけを身に付けさせるように頑張る所存です。

2021.4.12

短観が公表されました

4月1日に2021年3月短観(「全国企業短期経済観測調査」)が公表されました。日銀が四半期毎に行う企業経営に関する調査です。景気判断で最も注目される「業況判断DI」(全国・全産業)は、「最近」が前回比大幅に改善し、「先行き」もほぼ横ばいの見通しとなっています。ただ、業種別にみますと、好不調の違いが一層大きくなったことも分かります。前述のDIでも、殆どの業種が前回比大きく改善していますが、調査が感染症再拡大の時期に重なったこともあり、小売や対個人サービス、宿泊・飲食サービスは逆に大幅な悪化となりました。国内景気は全体として着実に回復していますが、全ての業種の足並みが揃うには今暫く時間がかかると見込まれます。

2021.3.31

キャッシュレス決済

近年、巷では「キャッシュレス決済」が普及してきましたが、一言でキャッシュレスと言っても方法は様々です。2019年の調査では、県内で最も普及している方法はクレジットカードで、月に1回以上使っている人の割合は65%、続いて電子マネーが46%、スマホ決済で16%でした。ただ、どの方法の利用状況も全国平均を下回っていて、「現金で十分満足」との回答の比率は全国で3番目の多さでした。コロナ禍によりデジタルでの買い物の頻度が高まる中、これに対応する県内企業も増えています。前述の調査でも「使える店が増えれば利用したい」との回答が3割超もあることを考えれば、県内でのキャッシュレス決済は更に普及してきているとみています。

2021.3.22

肥前のお酒

「酒蔵ツーリズム」は昨年に続き中止となりましたが、今年も春の新酒の季節を迎えています。肥前のお酒は、鎌倉時代からの歴史を持ち、県内には23もの蔵元があります。祝事などには欠かせない(乾杯条例もあります)ものであり、当地の生活・文化に根付いた伝統産業です。ただ、近年、蔵元の経営は決して楽ではありません。県内の日本酒の消費量は減少傾向(平成25年度からの5年間で▲15%減少)にあり、特にコロナ禍後は飲食業の来店客減少等もあって、更に苦戦しています。海外展開の奏功や新しい蔵元誕生といった明るい話題もあります。飲み過ぎはダメですが、過剰に自粛することなく、皆で肥前のお酒を楽しんで、地元の伝統を盛り上げましょう。

2021.3.10

ゾンビランドサガの効用

皆さんは「ゾンビランドサガ」というアニメをご存じでしょうか?2018年に国内のべストアニメに選ばれました。女の子のゾンビ達が特殊効果で佐賀県のご当地アイドルに変身し、県内の観光地を紹介しつつ青春するお話です。番組で紹介された場所は「聖地」と呼ばれ、国内外から観光客を呼び寄せています。でも、それだけではもったいない。続編が4月から放映開始予定ですので、これに合わせて、例えば、アニメの登場人物やゾンビに扮した人が街中を練り歩く「ゾンビランドサガ・ウォーク」といったイベントの開催もありかなと思います。感染症の問題で難しい面もありますが、ハロウィンが盛り上がるように「変身願望」には人を動かす力があると思います。

2021.2.26

もうすぐ春ですね!

来週から3月です。この時期、いつも昭和のアイドルのヒット曲「春一番」を思い出します。もう45年前の曲ですが、先日も神野公園で桜の蕾をみつけて、ついサビ(「もうすぐ春ですね」)を口遊んでしまいました。コロナ禍の終わりがみえず、気持ちが沈みがちな日が続く中、「泣いてばかりいたって幸せはこないから、重いコート脱いで出かけませんか」のフレーズも、今年は特に心に響きます。シェイクスピアの戯曲「マクベス」にも「明けない夜はない」(The night is long that never finds the dayの意訳)とのセリフがあるように、新しい春をチャレンジの季節だと捉え、夜が明けた時に備えて今から準備しておくことが大切と一人考えながら、減量の散歩に励む毎日です。

2021.2.19

祝!開所75周年

2月18日は、当事務所の開所75周年の記念日でした。当事務所は、昭和21年、当時の佐賀中央銀行佐賀支店(元佐賀銀行呉服町支店)内に開設されました。その後幾度かの移転を経て、昭和30年からは基本的に現在地(佐賀銀行本店内)で営業しており、私で31代目の事務所長となります。日銀の本支店・事務所は全国で47先あり、全都道府県にあると思われがちですが、実際には栃木や岐阜等の8県にはありません。日銀の事務所は、戦後の混乱期に全国で急増した業務に対応するため、支店のなかった県(佐賀県も)等に相次いで設立されました。その後、社会の安定につれて業務の減少した事務所が閉鎖された結果、支店・事務所のない県が生じたようです。

2021.2.10

バレンタインデー

近年、欧米のお祭を国内でも祝うことが増えましたが、そのパイオニアの1つに「バレンタインデー」があります。キリスト教が起源で、欧米では、恋人や友人、家族等が感謝の気持ちを込めてプレゼントを交換する日となっています。一方、国内では、1950年代後半に欧米の風習がそのまま輸入され、70年代後半に定着し始めました。そして80年代にチョコレート会社のキャッチコピー(「1年に1度、女性から愛を打ち明けていい日」)がヒットしたことで今の形になったようです。結局のところ、企業の販促キャンペーンで普及したものにすぎませんが、それでも現在まで続いているのは、このイベントに人々の気持ちを少しだけ幸せにする力があるからだと思います。

2021.1.29

持ち直しが続く県内景気

本日、「佐賀県の金融経済概況(2021年冬)」を公表し、足許の県内景気は「弱さが残るものの、持ち直しつつある」として、3か月前の判断を据え置きました。企業の生産活動は、昨年後半から着実に回復しているほか、設備投資も堅調を維持しています。また、雇用が底固く推移する下、個人消費でも財(モノ)の購入意欲の強さに変化はみられず、全体としてみれば、これまでの持ち直しの動きが続いていると言えます。ただ、昨年末以降の感染症再拡大に伴って、当地でも、飲食店への営業時短要請等の措置が出されました。今後は、対面型サービス業を中心に下押し圧力の強い状態が続くとみられ、暫くは、景気回復のペースが幾分弱まることも予想されます。

2021.1.20

実は駅伝のメッカ?

私にとってお正月の楽しみの1つは「駅伝」です。今年も元旦に全国の実業団駅伝チームが競うニューイヤー駅伝が開催され、佐賀県からは2チームが出場しました。結果はさておき、全国で37チームしか出場できませんので、県の人口や経済規模を考えれば快挙と言えます。出場チームの本社所在地も、東京・大阪・愛知・広島・福岡を除けば、同一県で2チーム出場は佐賀だけです。また、例年のこの時期、鹿島市では、箱根駅伝出場校を含む数多くの大学の駅伝チームが合宿をしていて、全国レベルの走りを直接みることもできます(今年の合宿は見送り)。これまで「駅伝×佐賀県」の注目度は高くありませんでしたが、実は駅伝のメッカなのかもしれません。

2021.1.5

謹賀新年!

新年明けましておめでとうございます。皆さまには、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。さて、2021年、令和3年の干支は丑(うし)です。丑年は先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年と言われます。また、今年は当事務所の開設75周年となる記念の年でもあります。長く当地で活動できてきたのも、寄託券事務、金融経済調査、講演・卓話やWEBサイト等を通じた広報活動など、与えられた業務をしっかりと行い、県民の皆さまの信頼に応えるため努めてきた結果と思っています。私ども職員一同、より一層信頼・活用される事務所となれるよう、一歩一歩着実に取り組んで参る所存ですので、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

2020.12.28

2020年を振り返って

今年も残り4日となりました。今年も皆さまのご理解、ご支援の下で、どうにか無事に年を越すことができそうです。誠にありがとうございました。思い起こせば、今年は新型コロナウイルス感染症に翻弄された1年でした。国内外の経済はもとより、私たちの生活そのものにも大きな変化が生じました。ただ、足許の感染再拡大も含めて少し長い目でみれば、私たちの生活や国内経済は、振れを伴いながらも徐々に活動を取り戻してきているように思います。先行き不透明な状況に変わりはありませんが、来年も日本および佐賀県の金融・経済の発展に向け、事務所職員一同努めて参りますので、引き続き宜しくお願いいたします。皆さま、良いお年をお迎えください。

2020.12.21

短観が公表されました

12月14日に「全国企業短期経済観測調査」、通称「短観(たんかん)」が公表されました。日銀は、景気情勢を判断する材料の1つとして、全国約1万社の企業を対象にした企業経営に関する調査を四半期毎に行っています。数多くの項目のうち、景気判断で最も注目される指数が「業況判断DI」です。企業の業況について「良い」「さほど良くない」「悪い」の選択肢があり、「良い」と回答した企業の割合から「悪い」の割合を差し引いた数字で表します。今回の業況判断DI(全国・全産業)は、「最近」が前回比大幅に改善した一方、「先行き」は若干悪化しており、国内景気は着実に持ち直しているものの、その後は幾分弱含む見込みであることが分かります。

2020.12.10

IT・デジタル産業立県

佐賀県では、近年、県外のIT・デジタル企業の進出が相次いでおり、昨年、今年と進出件数は2桁に上ります。これは、県市町による企業誘致努力の下で、佐賀県の強み、例えば、ITに強い若い人材の豊富さや東京・福岡等へのアクセスの良さ等が高く評価されているためです。また、従来の企業誘致は製造業が中心で、工場用地の整備等に時間やお金が必要でしたが、IT・デジタル企業の場合、ネット環境とオフィスがあれば可能です。今後、コロナ禍を機に世の中のデジタル化が進み、IT・デジタル需要が格段に増えることは間違いありません。こうした企業誘致を推進し、IT・デジタル産業立県を目指すことも、県経済の成長に向けた方法の1つと考えられます。

2020.11.30

金融リテラシーとは?

金融リテラシーとは、お金に関する知識・判断力のことです。2019年の調査では、県民の金融リテラシーは全国で46位と下から2番目、金融トラブルの経験者は約10人に1人と全国で2番目の多さでした。これは、金融経済情報を全く見ない人の多さ(全国1位)や学校での金融教育の経験者の少なさ(同39位)と関係があるかもしれません。お金は人生に欠かせないものであり、金融リテラシーが高まれば、より豊かな人生を過ごせる可能性が高まります。県民の生活は今でも豊かですが、金融リテラシーが身につけば、更に豊かになれると思います。そのためにも、当事務所では、県民の金融経済への関心が高まるよう一層頑張っていきたいと考えています。

2020.11.20

寂しい秋だからこそ

今秋はコロナ禍のため、佐賀バルーン・フェスタや唐津くんちといったお祭りやイベントが軒並み中止となりました。私自身も大変楽しみにしていただけに寂しい限りですし、回復途上にある県内経済への影響も小さくはありません。もっとも、佐賀県の魅力は、こうしたお祭り以外にもたくさんあります。休日には県内各地を可能な限り観光していますが、2年半経っても、未だ経験できていない景勝地や食べ物が沢山残っています。「Go To」をはじめとする政府や県市のキャンペーンは、県内の観光地を改めて訪れてみる絶好の機会です。佐賀の魅力を再発見するとともに、コロナ禍で経営環境が厳しい観光業の回復にも繋がり、一石二鳥の効果が期待できます。

2020.11.10

県内景気は持ち直しへ

10月30日、当事務所は「佐賀県の金融経済概況(2020年秋)」を公表しました。3か月毎に発表する資料で、県内景気の評価を行っています。今回の景気判断は、「弱さが残るものの、持ち直しつつある」と、7月の前回(「弱い動き」)から判断を引き上げました。コロナ禍での当地経済を巡る環境の厳しさに変わりはありませんが、景気は今春に底を打ち、その後は持ち直してきています。もちろん、持ち直しのペースが想定以上に緩やかになる惧れや大規模な感染第2波が発生して一気に悪化に転じるリスクは残っています。それでも、当地経済は、全国と同様に、感染症拡大防止と経済活動拡大のバランスの下で、緩やかながらも着実に回復していくとみています。

2020.10.30

デジタル通貨と日銀

コロナ禍により私たちの生活は大きく変化していますが、その最たるものは「デジタル化」ではないでしょうか?テレワークやキャッシュレス、Eコマース等がここ数か月で一気に普及しました。県内でも有田陶器市がオンライン上で開催され、地元企業のキャッシュレス対応も進んだと伺っています。日本銀行でも、世の中の変化や技術進歩を踏まえ、「デジタル通貨」の導入に向けた実証実験を始めました。もちろん現金に匹敵するだけの便利な決済手段を新たに作り出すのは容易ではありません。しかし、そう遠くはないであろうデジタル社会にふさわしい安定的で効率的な決済手段を準備しておくことが、日銀も含めた世界の中央銀行に求められています。

2020.10.20

投資は身近なもの

先月、佐賀県金融広報委員会主催の講演会で、お笑い芸人「パックン・マックン」のお話を聞く機会がありました。お金に関する考えや行動の日米比較がテーマでしたが、特に印象的だったのが、「投資は身近なもの」という考えでした。多くの日本人は投資を自分とは関係がないものと考えがちですが、米国人は将来の所得を増やす普通の方法と捉えているとのこと。例えば、株式投資も、資格取得や英会話教室への参加といった「自分への投資」も、将来の所得を増やす方法という意味では同じで、とても身近なものという内容でした。わが身を振り返ると、最近は「消費」だけで「自分への投資」をすっかり忘れていたことに改めて気付かされてしまいました。

2020.10.12

佐賀県経済のいま

10月に入って過ごしやすい日々となり、雲一つない秋晴れがみられるようになりました。今年は春から新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、長梅雨、8月まで続いた酷暑、更には相次ぐ大型台風の襲来と、例年にない厳しい気候となりました。この間、佐賀県の経済も、全国と同様に、かつてない厳しい状況が続いています。ただ、最近の経済指標をみますと、多くの分野でこれまでの悪化が底を打ち、徐々に持ち直しの動きが広がり始めています。もちろん、コロナ禍が続く下で、先行きの不透明感が解消したわけではありませんが、佐賀の空に健やかな青空が戻ってきたように、佐賀県の景気にも徐々に明るさが戻ってくるとみています。

2020.10.1

新コーナーを始めます!

当事務所では、ホームページのリニューアルに合わせて、“所長から「ちょっと一言」”というコーナーをスタートします。このコーナーでは、当事務所が皆さんにより身近に感じてもらえるよう、日々の仕事や佐賀での生活の中で感じたこと、金融・経済で気になったことなどを折々に発信していくつもりです。ネタ探しは大変ですが、ご興味を持っていただけるよう頑張りますので、お読みくだされば幸いです。