公表資料
第11回 佐賀県の信用金庫
佐賀県には、現在、4つの信用金庫があります。銀行が取引先・地域に制限がない株式会社である一方、信用金庫は、会員・利用者である地域の住民や企業の相互扶助を目的とした協同組織です。営業地域は限定されていて、主な取引先は地元の中小企業や個人となります。昭和26(1951)年施行の信用金庫法を機に、もともとは信用組合(第12回で説明します)であった先が信用金庫に変わりました。
県内の信用金庫で最も古い歴史を持つのは、伊万里信用金庫です。大正14(1925)年に伊万里信用組合として設立されました。その後、名前を変えながら、昭和28(1953)年に現在の信用金庫になりました。
唐津信用金庫は、昭和4(1929)年設立の唐津町信用販売購買組合がはじまりです。その後は幾度か名前を変えた後、昭和26年に県内で最初の信用金庫となりました。
佐賀信用金庫は、昭和24(1949)年に佐賀信用組合として設立された比較的新しい先で、昭和28年に現在の信用金庫になりました。
九州ひぜん信用金庫(武雄市)は、昭和27(1952)年、武雄信用組合(昭和25<1950>年設立)と大町信用組合(昭和26年設立)が合併して杵島信用組合となり、昭和28年に杵島信用金庫になりました。更に、平成22(2010)年に、「西九州信用金庫」(長崎県)と合併し、現在の信用金庫となっています。
そのほか、大川信用金庫(福岡県)が、昭和50(1975)年に諸富支店を開設しています。