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ちなみに、京都の大工賃金(越後屋本店での手間賃記録より)を基準とすると1864年までは落ち着いて推移していますが、1865年以降、5倍近くに高騰します。このため、(1両で雇える大工の数が大きく減るため)1両当たりの現在価値は大幅に下落します。今回換算ではこの変動があまりにも大きいため、本文中には採用していませんが、いずれにしても、試算方法によって現在価値が大きく変わる点がおわかりになるかと思います。

▼大工賃金ベースでの1両の現在価値
  銀相場(匁、金1両当たり、京都) 大工賃金(匁、京都) 1両で雇える大工の人数(人) 大工料金(2008年国土交通省公共工事設計労務単価基準額、京都、円) 1両の現在価値(円)
a b c : a/b d c*d
1861 71.4 2.9 25 16,400 403,779
1862 76.7 2.9 26 16,400 433,837
1863 78.1 2.9 27 16,400 441,612
1864 88.2 3.6 24 16,400 401,618
1865 95.6 17.1 6 16,400 91,639
1866 103.0 17.1 6 16,400 98,808
1867 93.4 16.8 6 16,400 91,176
▼1両の現在価値比較表
事象 大工賃金ベース現在価値 (参考・再掲)そばベース現在価値
田中良助への借金 1861年 80万円 40万円
松平春嶽からの借用金 1864年 20億円 11億円
長州藩の武器購入額 1865年 85億円 169億円
亀山社中の給料 1865年 30万円 60万円
いろは丸賠償金 1867年 76億円 164億円
ライフル銃1300丁 1867年 15億円 37億円
 
  
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