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大阪支店のご案内

災害時の拠点としての役割

地震や台風などの自然災害、テロやサイバー攻撃などの人為的災害、停電やコンピュータトラブルなどの技術的災害、感染症などが生じた場合にも、お金を安心して使えるよう、日本銀行は、お札の発行や資金の決済など中央銀行の役割を絶え間なく、しっかりと果たさなくてはなりません。大阪支店は、近畿地区における想定し得る脅威に備えるほか、首都圏で大規模な災害が発生した場合などに、本店に代わり緊急性の高い業務を行うという重要な役割を担っています。

日本銀行では、様々な脅威に対し、本店(東京都中央区)、システムセンター(東京都府中市)、役職員といったそれぞれの経営資源が機能不全になったケースに応じて場合分けをし、大阪に所在するシステム・バックアップセンター、本店の代替業務拠点、大阪支店、業務継続要員などを活用することにより、業務継続を図る体制を構築しています。

被災時に大阪支店が代替する業務

代替する業務には、銀行間の資金の貸し借りを日本銀行の口座で決済する業務や、東京にある平常時の電算センターから大阪に設置されているバックアップ・システムに切り替える業務、口座の残高が不足していてそのままでは決済が滞る金融機関に貸付を行う業務などが含まれます。このほか、日本銀行としての情報発信を大阪支店ホームページで行ったり、海外の中央銀行や国際機関に必要な連絡を取る業務なども担っています。

また、大阪支店は、近畿地区が被災した場合についても業務継続計画を策定し、定期的に訓練を行うなど災害対策に努めています。緊急時におけるお金の配備や、災害によって損傷したお金の引換え事務等に対応する準備を行っているほか、自家発電機能や津波等の水が建物に侵入することを防ぐ防潮設備など、支店の機能維持のための対策を講じています。

被災に備えて絶え間なく準備

災害対策に「これで完全」ということはありません。首都圏、近畿地区のいずれの被災想定の場合においても、中央銀行としての役割をしっかりと果たすため、大阪支店は、本店や関連する地方公共団体、金融機関等と連携を取りながら災害時の対応力向上のための検討を不断に行い、体制の充実を図っています。